資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称小茴香
正式名称茴香
日本語読みういきょう, Uikyō
現地読みXiao huixiang
ラテン名Foeniculi Fructus (JP), (CP)
英語名Fennel (JP), (CP)
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
産地情報中華人民共和国, 甘粛省
入手先情報日本(ToS), 大阪府, ㈱栃本天海堂(試供品)
入手年月日2021/10/11
蒐集者小松かつ子
TMPW No31329

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
36.061089
103.83430299999998
産地情報
中華人民共和国,甘粛省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名茴香, Huixiang, 小茴香, Xiaohuixiang, Foeniculi Fructus (JP18, CP2020), Fennel (JP18, CP2020)
生薬画像
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原植物名Foeniculum vulgare Miller, ウイキョウ
原植物画像
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原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位成熟果実
選品外面は灰黄緑色~灰黄色.黒ずんだものは良くない.芳香が強く,噛んでやや甘味を有するものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用芳香性健胃,駆風,去痰薬.香味料.漢方では鎮痛薬として,陰寒の小腹疼痛,疝気などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類温裏薬
薬効[性味] 辛,温.
[帰経] 肝、腎、脾、胃経.
[効能] 散寒止痛,理気和胃.
[主治] 寒疝腹痛,睾丸偏墜,痛経,少腹冷痛,胃腹脹痛,食少吐瀉に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
脂肪油/fatty oil

モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1):
d-Limonene, l-Limonene, d-Fenchone, d-Pinene, Dipentene, beta-Pinene, Camphene, gamma-Terpinene, p-Cymene, Camphor

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
Anethole, Estragole

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
(*C1):
Anisaldehyde

成分 構造式

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薬理作用腸管蠕動運動促進(茴香油)
DNA配列AF044586, D44567, U58563, U78385, U78445
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症四肢の冷え, 下腹痛, 睾丸痛, 陰嚢水腫, 上腹痛, 嘔吐, 食欲不振
方剤安中散, 加減小柴胡湯, 丁香柿蔕湯, 補陰湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-13. 積気暈倒
: 胸腹の激痛により目をまわす
 └ 疝気衝逆(せんきつきあぐる): 素より陰嚢腫痛事有か又腰少腹(したはら)など拘急(ひきはる)ものこの証あり、又左もなくして忽然(たちまち)起る者あり、其証少腹より胸膈(むなさき)まで衝上(つきあげ)引疼(ひきいたみ)て、前の積気(しゃくき)と同証を見(あらわ)すなり
【用法】小蘹香杏仁末にし葱白少々入温酒にて服す <上巻69丁>
 └ 冷気入嚢(れいきいんのうにいる): 冷気入嚢(れいきいんのうにいり)て痛強く、陰嚢縮入て腹急(ひきはり)、痛絶入(いたみたえいらん)とするあり、甚しきは死に至るなり
【用法】葱の白根を刻て炒り、熱き所を木綿切(もめんきれ)に包み、陰嚢を蒸すべし、乳香の末加る最よし、又茴香を炒りて用るもよし <上巻70丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬大茴香(八角茴香)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 209-210.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考大茴香はシキミ科/Illiciaceae の Illicium verum Hook. fil. の果実である.これに対して F. vulgare の果実を小茴香(コウイキョウ)と呼ぶ.
更新日2021/09/27