資料館生薬データベース
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30.592849
114.30553899999995
産地情報
中華人民共和国,湖北省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 黄連, Huanglian, Coptidis Rhizoma (JP18, CP2020), Coptis Rhizome (JP18), Golden Thread (CP2020) | ||||||
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生薬異名 | 丹波黄連, 越前黄連, 因州黄連, 味連, 雅連 | ||||||
生薬画像 |
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原植物名 | Coptis japonica Makino1, Coptis chinensis Franchet, Coptis deltoidea C.Y. Cheng et Hsiao or Coptis teeta Wallich, オウレン1 | ||||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Ranunculaceae, キンポウゲ科 | ||||||
薬用部位 | 根を除いた根茎 | ||||||
選品 | 太くて堅実で,内部が濃黄色を呈し,苦味の強いものが良品.毛黄連はひげ根で苦味が少なく劣品(TN). | ||||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | ||||||
臨床応用 | 消炎性苦味健胃,鎮静薬として,充血または炎症があって,心中が煩し,心悸亢進し,精神不安があり,心下部が痞え,嘔吐,下痢,腹痛,出血などの症状をあらわす疾病に応用する. | ||||||
医学体系 | 中国医学 | ||||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 清熱燥湿薬 | |||||
薬効 | [薬性・性味] 苦,寒. [帰経] 心、脾、胃、肝、胆、大腸. [効能] 清熱燥湿,瀉火解毒. [主治] 湿熱痞満,嘔吐吞酸,瀉痢,黄疸,高熱神昏,心火亢盛,心煩不寝,血熱吐衄,目赤呑酸,歯痛,消渇,癰腫疔瘡に応用し,湿疹,湿瘡,耳道流膿に外用する. | ||||||
成分情報 | フェニルプロパノイド Phenylpropanoids (*C1): Ferulic acid イソキノリンアルカロイド Isoquinoline alkaloids (*C1): Berberine, Palmatine, Jateorrhizine, Coptisine, Magnoflorine, Tetrahydropalmatine, Tetrahydroberberine, Worenine | ||||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 抗菌作用(広い抗菌スペクトル,berberine),止瀉作用(berberine). | ||||||
DNA配列 | L75838, AF093730; 伝統医薬データベース. | ||||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます 訳文画像を表示 | ||||||
適応症 | 下痢, 腹満, 嘔吐, 胸が苦しい, 口渇, 尿量減少, 高熱, 意識障害, 吐血, 鼻出血, 焦躁, 不眠, 口内炎, 歯痛, 歯齦出血, 胃痛, 目の充血, 咽喉の腫脹疼痛, 皮膚化膿症, 中耳炎, 眼痛 | ||||||
方剤 | 安産湯, 胃苓湯, 茵蔯散, 温清飲, 黄解散, 黄連湯, 黄連阿膠湯, 黄連解毒湯[外台], 黄連解毒湯[回春], 黄連消毒飲, 加減涼膈散, 葛根黄連黄芩湯, 葛根紅花湯, 加味犀角地黄湯, 加味四物湯, 加味小陥胸湯, 陥胸湯, 乾姜黄連黄芩人参湯, 甘草瀉心湯, 甘連湯, 甘連大黄湯, 甘連大黄加石膏湯, 荊芥連翹湯[一貫堂], 荊芥連翹湯[回春], 行和芍薬湯, 柴陥湯, 柴胡清肝散, 三黄瀉心湯, 三黄瀉心湯 (振り出し), 滋腎明目湯(腎気明目湯), 瀉胃湯, 芍薬湯, 順気和中湯, 小陥胸湯, 正観湯, 生姜瀉心湯, 小柴胡湯加黄連茯苓, 椒梅瀉心湯, 消痞湯, 腎気明目湯, 参連湯, 清胃瀉火湯, 清咽利膈湯, 正観湯, 清上防風湯, 生津湯, 清中安蛔湯, 清熱解鬱湯, 清涼飲, 洗肝明目湯, 大百中飲, 断痢湯, 竹茹温胆湯, 治酒査鼻方, 治頭痛一方, 駐車圓, 中正湯, 当帰養血湯, 当帰六黄湯, 内疎黄連湯, 女神散, 白頭翁湯, 白頭翁加甘草阿膠湯, 半夏瀉心湯, 茯苓補心湯, 巫神湯, 本方芍薬湯, 明朗飲, 龍胆瀉肝湯 [一貫堂], 弄玉湯, 回春茵蔯散 | ||||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-1. 吐血: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり └ 実熱吐血: 吐血口渇て水を飲事好み、或は咽痛、燥煩(もがきさわぎ)、大便かたく、或は閉て通ぜず、小便の色赤くして熱く、或は頭痛する者は実熱吐血とするなり 【用法】黄連一匁水一杯と半分に煎服す、或は鼓(納豆なり 塩の入たるは用べからず)を二十粒許加入、煎用又よし <中巻5丁> └ 中暑吐血: 夏炎熱の節、旅行などして終(つい)に暑毒(しょき)に中(あた)りて吐血する者あり、其証気怯(そのしょうきよわく)、體倦(からだつかれ)、息微かに或は熱し渇つよく、煩悶(いきれもだえ)て吐血するあり 【用法】黄連、香薷一匁宛(ずつ)水に煎じ服す <中巻7丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-9. 心腹卒痛: 心腹(むねはら)突然痛くなる └ 熱痛: 暴(にわか)に痛み、暴に止みて、復作(またおこ)り、痛む所へ手を近(ちかく)くことを嫌い、或は面赤く、掌中熱く、或は身に熱あり或は大便鞭(かた)く、或は不通(つうぜず)或は瀉(くだる)者あり、瀉様は先ず痛み一陣(ひとしきり)、大便臭きは是熱の痛みなり 【用法】 ・ 黄連一味刻て、水に煎じ服す <中巻34丁> ・ 芒消、黄連二味煎服す <中巻34丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-1. 中諸薬毒: 諸薬の毒にあたる └ 中巴豆毒: 巴豆の毒に中(あたり)たるなり 【用法】黄連と黄栢を等分に煎じ、冷やして服す、熱湯熱飯一切の熱物を服食すべからず <下巻40丁> | ||||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||||
同類生薬 | 馬尾連(「備考」参照) | ||||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 154-158. L1) 官準 広恵済急方. L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2). L3) 新訂 和漢薬 pp. 454-456.. | ||||||
備考 | 中国産味連は C. chinensis,雅連は C. deltoidea C.Y.Cheng et Hsiao,峨眉野連は C. omeiensis (Cheng) C.Y.Cheng,雲連は C. teeta Wall.の根茎である.中国産馬尾連はキンポウゲ科のカラマツソウ属(Thalictrum sp.)の地下部. | ||||||
更新日 | 2023/07/21 | ||||||