資料館生薬データベース
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学術情報データベース
一般生薬名 | 赤小豆, Chixiaodou, Vignae Semen (CP2020), Rice Bean (CP2020) | ||||
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原植物名 | Vigna angularis Ohwi et H. Ohashi (= Phaseolus angularis Wight) or Phaseolus calcaratus Roxb., アズキ | ||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Leguminosae, マメ科 | ||||
薬用部位 | 成熟種子 | ||||
選品 | 薬用には,極新しい粒の小さい,暗赤色を呈した,光沢のあるものを用いる(NI). | ||||
公定書 | 薬典(2020) | ||||
臨床応用 | 解毒,利尿薬として,水腫,脚気,泄痢,癰腫などに応用する.食用. | ||||
医学体系 | 中国医学 | ||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 利水滲湿薬 | |||
薬効 | [性味] 甘、酸,平. [帰経] 心、小腸経. [効能] 利水消腫,解毒排膿. [主治] 水腫脹満,脚気浮腫,黄疸尿赤,風湿熱痺,癰腫瘡毒,腸癰腹痛に用いる. | ||||
成分情報 | ステロール Sterols (*C1): Phytosterol イソフラボン Isoflavones P. vulgaris (*C1): Phaseollidin, Phaseollin その他 Others (*C1): 結晶性サポニン I, 結晶性サポニン II, 結晶性サポニン III, 色素 / Crystalline Saponin I - III, Pigment | ||||
薬理作用 | 未詳. | ||||
DNA配列 | Y19426,Y19462 | ||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||
適応症 | 浮腫, 尿量減少, 黄疸, 腸の化膿症, 痔出血, 皮膚化膿症 | ||||
方剤 | 麻黄連軺赤小豆湯, 赤小豆湯 | ||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-13. 積気暈倒: 胸腹の激痛により目をまわす 【疾患注釈】此証初発に頭痛身熱、或は憎寒(さむけして)、後に大に熱を発し、小腹(したばら)痛を作(なし)て、胸を脇肋(わきばら)に引疼(ひきいたみ)、甚しきは咬牙(きばをかみ)ふるえて反張(そりかえり)、冷汗出て流るるがごとくにして死なんとするあり、又咬牙(きばをかみ)反張(そりかえり)なくして卒然(にわか)に暈(めくるめく)倒るるものあり、或は大小便閉るあり、又積気厥逆(つきあげ)て、心腹(むねはら)共に膨張(はりつめ)て、背膂(せなかかた)引痛、嘔吐乾嘔(はきけえたき)、或は痰沫を吐き、或は心胸(むねさき)に湊(つきつめ)、或は脇肋(わきばら)へ筑(さしこみ)て腹中刺がごとく痛、或はついに厥逆(てあしひえ)あがり、死せんとするものあり 【用法】赤小豆煮汁多く服す <上巻68丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-1. 吐血: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり └ 傷酒吐血: 酒を常に好む人、或は連日大飲をなしあるいは甚酩酊して後、大に吐血する者あり 【用法】赤小豆花煎じ服す、最妙 <中巻7丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-11. 諸獣囓傷: 獣に噛まれる └ 瘈狗囓: 瘈(やまい)犬に囓まれたる 【用法】總(すべ)てやまい狗に囓まれたる人、嚴しく禁忌を守るべし 其法毎日灸する時風を避くべし、風瘡口(きずぐち)より入れば、變じて急症となる、慎むべし、扨次の食品を謹て喫(くらう)べからず 赤小豆、蕎麦は三年間食すべからず 胡麻、麻人(あさのみ)、索麪(そうめん)、芋、魚類川魚類最も忌むべし 油あげの類、一切酢の物、青梅わけてあしし(以上、百日の間食うべからず)、酒(一年間飲べからず)、犬肉(終身食すべからず) <中巻91丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-1. 中諸薬毒: 諸薬の毒にあたる └ 中巴豆毒: 巴豆の毒に中(あたり)たるなり 【用法】赤豆煮汁、まめのはの煮汁、黒豆の煮汁皆よく、其毒を解、多服をよしとす <下巻40丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-2. 中諸穀菜毒: 穀類や野菜の毒にあたる └ 中小麥毒: 小麥の毒に中(あたり)たる 【用法】赤豆の煮汁を多飲てよし <下巻44丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-3. 中酒毒: 酒、油、塩の毒にあたる 【疾患注釈】酒の毒に中(あたり)たる 【用法】赤豆煮汁を飲てよし <下巻52丁> 10. 小児急証: 小児の急病 └ 10-5. 初生丹毒: 新生児の丹毒 【疾患注釈】初生小兒(うまれたちのしょうに)遍身(そうみ)むらむらと赤くなることあり、是を丹毒とい(俗にはやくさと言)此毒腹に入ば死す 【用法】赤く暈(むらむら)せし周匝(ぐるり)を鍼にて刺して悪血を出し、其跡へ芭蕉の葉にても莖にても搗き汁を塗るべし、或は、赤豆(あずき)の末、鷄卵清(たまごのしろみ)にて和(まぜ)塗るもよし <下巻87丁> | ||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||
参考文献 | CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 293-294. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||
備考 | わが国では多くの品種が作られており,薬用にはオワリアズキ(豬肝赤豆),アキアズキ(秋赤豆)がよく,ナツアズキ(夏赤豆),オオアズキ(大納言)がこれに次ぐ. | ||||
更新日 | 2021/09/27 | ||||