資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称扁豆
正式名称扁豆
日本語読みへんず, Henzu
現地読みBiandou
ラテン名Dolichi Semen (JP), Dolichi Semen (CP)
英語名Dolichi Semen (JP), White Hyacinth Bean (CP)
別名白扁豆
原植物名Dolichos lablab L. (= Lablab purpureus (L.) Sweet), フジマメ
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類種子
入手先情報台湾, 春元行
入手年月日1966/10/04
TMPW No3821

学術情報データベース

一般生薬名扁豆, Biandou, Dolichi Semen (JP18), Lablab Semen Album (CP2020), Dolichos Seed (JP18), White Hyacinth Bean (CP2020)
生薬異名白扁豆 (Baibiandou)
生薬画像
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原植物名Dolichos lablab Linn. (= Lablab purpureus (L.) Sweet), フジマメ
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位成熟種子
公定書局外(1989), 日局18, 薬典(2020)
臨床応用健胃,解毒薬として,脾胃虚弱,泄瀉,嘔吐,帯下などに応用する.酒毒,フグ毒を解毒する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補気薬
薬効[性味] 甘,微温.
[帰経] 脾、胃経.
[効能] 健脾化湿,和中消暑.
[主治] 脾胃虚弱,食欲不振,大便溏瀉,白帯過多,暑湿吐瀉,胸悶腹脹に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
脂肪 / fat

ビタミンA誘導体(レチノイド) Vitamin A derivatives (Retinoids)
(*C1):
ビタミンA様物質 / Vitamin A like substance

ステロイド Steroids
(*C2):
6-Deoxodolichosterone, Dolichosterone, Homodolicholide
(*C3):
Homodolichosterone
(*C4):
Dolicholide

ペプチド Peptide
(*C1):
蛋白質 / protein,Tyrosinase

その他 Others
(*C1):
炭水化物 / carbohydrate,Ca, P, Fe

成分 構造式


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薬理作用肝臓壊死作用,血糖・血清コレステロール降下作用.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症腹満, 腹痛, 下痢, 泥状水様便, 食欲不振, 嘔吐, 帯下, 魚介類中毒, フグ中毒, 酒中毒
方剤参苓白朮散
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-10. 霍乱
: 驕(この)病乾湿の二つあり、湿霍乱は吐瀉(はきくだ)して腹痛甚しきなり、乾霍乱は吐もせず瀉(くだし)もせず惟(ただ)心腹纒続大(むねはらしぼるごとくいたみ)に苦悶(くるしむ)を言なり 何れも危急なる証にて種々の変化一條に載がたし、療法も亦変化あり 
 └ 湿霍乱: 病発(びょうはつ)に頭痛痃痺(めまい)ある者あり、又頭痛痃痺なく初より先吐して後に瀉(くだす)者あり、先瀉して後に吐するあり、吐瀉の前より腹痛甚しきあり、吐瀉ありて後に腹痛甚しきあり、何れも腹中ひきしめ痛まざるはなし、扨吐して吐やまず、瀉して瀉やまず、或は吐瀉ともにやまず、湯も薬も口に入らず、或は口乾て水を飲んとし、或は悪寒甚しく、或は熱を発し、喘急(いきづかいせわ)しく手足共に厥冷(ひえあがり)戦掉(ふるえ)、軽きは両脚轉筋(すじひきつめ)重きは惣身(そうみの)轉筋(すじひきつめ)、冷汗出脣(くちびる)舌動かず漸々(ぜんぜん)に昏(つかれ)倦(むちゅうに)なるなり
【用法】扁豆香薷、各一匁水に煎じ服すべし <上巻36丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬扁豆衣,扁豆花
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 213-214.
C2) Agric. Biol. Chem., 47, 1409, 2149 (1983).
C3) Agric. Biol. Chem., 48, 2529 (1984).
C4) Tetrahedron Lett., 23, 4965 (1982).
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考扁豆衣はフジマメの種皮で,扁豆と同様に用いる.扁豆花はフジマメの花で瀉痢,濃血,帯下などに用いる.フジマメ属(Lablab sp.)は フジマメ Lablab purpureus1種からなる.かつて,コウシュンフジマメ属(Dolichos sp.)に入れられていたが,最近は花柱の形態の違いにより別属に分けられている.『日本薬局方』,『中華人民共和国薬典』ともに旧の学名 Dolichos lablab を用いている.
更新日2021/09/27