資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称マタタビ
正式名称木天蓼
日本語読みもくてんりょう, Mokutenryō
現地読みMatatabi
ラテン名Actinidiae Fructi Galla
原植物名Actinidia polygama (Sieb. et Zucc.) Maxim, マタタビ
原植物科名Actinidiaceae, マタタビ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類虫えい
入手先情報, 修行栄蔵商店
入手年月日1977/11/2
蒐集者御影雅幸
TMPW No3879

学術情報データベース

一般生薬名木天蓼, Mutianliao, Actinidiae Fructi Galla
生薬画像
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原植物名Actinidia polygama (Sieb. et Zucc.) Maxim., マタタビ
原植物科名Actinidiaceae, マタタビ科
薬用部位虫えい
臨床応用民間的にその虫えいを,鎮痛,強壮薬として,リウマチ,神経痛,腰痛に応用する.樹皮や茎を用いてもよい.猫の病気に適用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補養薬
薬効癥結,積聚,風労,虚冷を主治する.
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1):
Iridomyrmecin, Isoiridomyrmecin, Dihydronepetalactone, Isodihydronepetalactone, Neonepetalactone, Actinidiolide, Dihydroactinidiolide, Actinidol, alpha-Iridodiol, beta-Iridodiol, ganma-Iridodiol, deruta-Itidodiol, all-cis-Iridodiol, Matatabiol, Neomatatabiol, 5-Hydroxymatatabiether, Allo-Matatabiol, 7-Hydroxymatatabiether, Matatabiether, Matatabidiether

ステロール Sterols
(*C1):
beta-Sitosterol

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
(*C1):
Actinidine

成分 構造式





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薬理作用嗜好性反射(actinidine,matatabilactone,β-phenylethyl alcohol:ネコ科動物).
DNA配列AF322601, AF323796
適応症リウマチ, 神経痛, 腰痛, 疲労感
方剤民間薬とされる
参考文献C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 328-331.
備考現在中国においては,果実(木天蓼子)のみでなく,枝,葉(木天蓼),根(木天蓼根)も用いている.日本では一般に果実を用い,特にタマカ科/Cecidomyiidaeの マタタビミタマカ Pseudasphondylia matatabi (Yuasa et Kumazawa) の果実に寄生して瘤状になった虫えいを用いるが,本来は蔓性の茎を用いたものであろう.なお Actinidia属は中国に多種分布しており,それらのうち Actinidia chinensis Planch. (獼猴桃,別名 紅藤梨,羊桃: 『開宝本草』 に収載されている)は長江以南各省に分布し,根,葉を清熱,利尿,散瘀,止血薬として用いる.
また,サルナシ Actinidia arguta (Sieb. et Zucc.) Planch. ex Miq. (軟棗獼猴桃) は東北,西北,長江流域,山東,朝鮮半島,日本に分布し,その果実を強壮,解熱,収斂薬としている.A. eriantha Benth. (毛花楊桃)は浙江,江西,福建,広東,広西に分布し,根,葉を清熱,利湿,消腫,解毒に用いる.A. coriacea (Finet et Gagnep.) Dunn は広東,湖南,江西,安徽,湖北,四川,雲南,貴州に分布し,果実を解熱,脾胃の冷えに用いている.
更新日2022/02/02