資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称弟切草
正式名称弟切草
日本語読みおとぎりそう, Otogirisō
現地読みOtogirisō
ラテン名Hyperici Erecti Herba
原植物名Hypericum erectum Thunb., オトギリソウ
原植物科名Clusiaceae, オトギリソウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類全草
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂Tochimoto Tenkaidou Co.,Ltd.
入手年月日1975/2/00
同定者小松かつ子
TMPW No3927

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名弟切草, Otogirisō, Hyperici Erecti Herba
生薬異名小連翹
生薬画像
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原植物名Hypericum erectum Thunberg, オトギリソウ
原植物画像
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原植物科名Clusiaceae, オトギリソウ科
薬用部位開花期の全草
臨床応用止血,収斂,含嗽薬として煎剤を外用する.鮮葉および茎の搾汁は創傷,打撲傷,痔などに外用する.その他花を乾燥したものを黄疸,水腫に煎服する.
医学体系民間療法
成分情報セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
H. perforatum (*C1):
Gurjunen

アントラキノン Anthraquinones
H. erectum, H. perforatum セイヨウオトギリソウ/St. John's Wort (*C1):
Hypericin
H. perforatum (*C1):
Hyperico-dehydrodianthron, Protohypericin, Pseudohypericin

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
H. perforatum (*C1):
Quercetin, Hyperin (Quercetin-3-D-galactoside)

成分 構造式

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薬理作用モノアミンオキシダーゼ阻害,ミトコンドリアの呼吸阻害活性,C-キナーゼ依存性リン酸化反応阻害活性,レトロウイルス増殖阻害作用,光増感作用(hypericin)
DNA配列AF206934
適応症切り傷, 打撲外傷, 出血, 痔
方剤民間薬とされる
同類生薬セント・ショーンズ・ワート(St. John's Wort)
参考文献C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 8-9.
備考Hypericin は皮膚炎の原因となるので生汁は内服してはいけない.徳島の民間では全草の乾燥品を細切し,酒に浸して中風,リウマチ,神経痛の予防薬としている.同類生薬のセント・ジョーンズ・ワートは『セイヨウオトギリソウ』の地上部で,ヨーロッパにおいて更年期の抑うつ状態,神経的な興奮の治療薬として内用し,切り傷,神経痛の痛み,火傷などに外用する.健康食品として日本にも流通しており,ストレス解消などの効果があるとされる.最近これを含量する製品を摂取することにより,薬物代謝酵素であるチトクローム P450 のサブタイプ CYP3A4 および CYP1A2 が誘導されることが知られており,医薬品との相互作用(効果の減少)に関して注意が喚起されている.
注意すべき医薬品は次のとおり:HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビル,サキナビル,リトナビル,ネルフィナビル),HIV逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ,ネビラピン),ワルファリン,ジゴキシン,テオフィリン,シクロスポリン,抗てんかん薬(フェニトイン,カルバマゼピン,フェノバルビタール),経口避妊薬,マレイン酸フルボキサミン.
更新日2022/02/04