資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称牛黄
正式名称牛黄
日本語読みごおう, Goō
現地読みNiuhuang
ラテン名Bezoar Bovis (JP), Bovis Calculus (CP)
英語名Oriental Bezoar (JP), Cow-bezoar (CP)
原植物名Bos taurus L. var. domesticus Gmelin, ウシ
原植物科名Bovidae, ウシ科
薬用部位分類動物性生薬
細分類哺乳類・胆嚢または胆結石
TMPW No4046

学術情報データベース

一般生薬名牛黄, Niuhuang, Bezoar Bovis (JP18), Bovis Calculus (CP2020), Oriental Bezoar (JP18), Cow-bezoar (CP2020)
原植物名Bos taurus Linn. var. domesticus Gmelin, ウシ
原植物画像
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原植物科名Bovidae, ウシ科
薬用部位胆嚢中に生じた結石
選品外面,内部共に深黄色,軽質で層状に割れ,やや甘味のあるものが良品.オーストラリア産が最良,インド産は劣品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用強心,鎮痙,鎮静,解熱,解毒,利胆薬として,熱病で譫語するもの,驚癇痙攣,心悸亢進などに応用される.また,癰腫,疔瘡,咽喉腫痛に内,外用される.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱解毒薬
薬効[性味] 甘,涼.
[帰経] 心、肝経.
[効能] 清心,豁痰,開竅,涼肝,息風,解毒.
[主治] 熱病神昏,中風痰迷,驚癇,筋肉のひきつり,癲癇発狂,咽喉腫痛,口舌生瘡,癰腫疔瘡に用いる.
成分情報胆汁酸、胆汁アルコール Bile acid, Bile alcohol
(*C1):
Cholic acid, Deoxycholic acid, Chenodeoxycholic acidからなる胆汁酸/bile acid, 抱合型胆汁酸/conjugated bile acid

アミノ酸 Amino acids
(*C1):
Alanine, Glycine, Taurine, Aspartic acid, Arginine, Leucine, Methionine

ポルフィリン誘導体 Porphyrin derivatives
(*C1):
Bilirubin, Biliverdin

成分 構造式



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薬理作用造血.胆汁分泌促進.鎮静.平滑筋収縮,抗炎症(ペプチド性物質),強心.
DNA配列U52355, AB016657, AF176811; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症意識障害, 高熱, 痙攣, 頚部リンパ節腫, 肺化膿症, 虫垂炎, 癌, 皮膚化膿症, 咽喉の腫脹疼痛, 口内炎, ジフテリア性咽頭炎, 慢性肝炎
方剤六神丸
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

10. 小児急証: 小児の急病
└ 10-2. 撮口
: ほうづきむし(新生児の臍破傷風/臍腫脹)
【疾患注釈】其の初め、何事なく啼(なき)て、漸々面色黄赤(ぜんぜんめんしょくきばみあかく)、気促(いきあらく)、啼聲(なきこえ)出ず、舌強(したこわり)て、唇青く、口を撮(つぐみ)て嚢(ふくろ)の口をよせたるが如く、乳を吮わず、或は白き沫を吐き、手足冷ゆるは最悪証なり、凡此の証一蝋(ひとしちや)の内に見(あらわ)るれば、十に一生なし 
【用法】牛黄(薬店にあり 爪の甲にすりつけて落ちざるもの真なり)五六分末となし、竹歴にて調(とき)灌ぎ入べし <下巻83丁>

10. 小児急証: 小児の急病
└ 10-6. 初生口噤不開
: 新生児口を噤んで開かない
【用法】牛黄の末五六分、竹歴にて用てよし <下巻88丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 270-273.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考中国で用いられる牛黄配合方剤には,六神丸,牛黄清心丸,安宮牛黄丸,至宝丹,紫雪丹などがある.牛黄を頓服する場合は1回量0.1~0.5gを用いる.牛黄は麝香より開竅の効果が弱いが,清熱解毒の効果をもつことが特徴である.
近年,中国では牛や豚の胆汁から「人工牛黄」を製して代用にしている.
更新日2021/09/27