資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称丙杞子
正式名称枸杞子
日本語読みくこし, Kukoshi
現地読みGouqizi
ラテン名Lycii Fructus (JP), (CP)
英語名Lycium Fruit (JP), Barbary Wolfberry Fruit (CP)
原植物名Lycium barbarum L., ナガバクコ1 または クコ2
原植物科名Solanaceae, ナス科
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1972/12/00
TMPW No4319

学術情報データベース

一般生薬名枸杞子, Gouqizi, Lycii Fructus (JP18, CP2020), Lycium Fruit (JP18), Barbary Wolfberry Fruit (CP2020)
生薬異名寧夏枸杞,西枸杞,津枸杞
生薬画像
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原植物名Lycium chinense Miller1 or Lycium barbarum Linn.2, クコ1または ナガバクコ2
原植物画像
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原植物科名Solanaceae, ナス科
薬用部位成熟果実
選品ナガバクコの果実(西枸杞)が良品で,産量も多い.
公定書局外(1989), 薬典(2020), 日局18
臨床応用滋養,強壮薬として,肝腎を滋補し,虚老,腰膝の疼痛,無力感,めまい,頭暈,頭痛,消渇などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[性味] 甘,平.
[帰経] 肝、腎経.
[効能] 滋補肝腎,益精明目.
[主治] 虚労精虧,腰膝酸痛,眩暈耳鳴,陽萎遺精,内熱消渇,血虚萎黄,目昏不明に用いる.
成分情報カロテノイド Carotenoids
L. chinense (*C1,C2):
Zeaxanthin, Zeaxanthin dipalmitate (Physalien)

その他の含窒素化合物 Other nitrogen compounds
L. chinense (*C1):
Betaine (約/about 0.1%)

成分 構造式

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薬理作用血圧降下(アトロピンや迷走神経切除で抑制).四塩化炭素誘発の肝障害抑制.副交感神経遮断.
DNA配列AB051022, AB036550, AB036579, AB036608, AB036637, AB036543, AB036572; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症頭のふらつき, めまい, 耳鳴り, 視力減退, 腰や膝がだるく無力, 疲労感, 精液漏れ, 多涙
方剤杞菊地黄丸
同類生薬地骨皮,枸杞葉
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 285-286.
C2)生薬学概論,p232.
備考- 中国では Lycium chinense の果実を「津枸杞」,L. barbarum の果実を「西枸杞」,「寧夏枸杞」と称する.『日本薬局方』ではこれら2種の果実が,『中華人民共和国薬典』では L. barbarum の果実のみが規定される.
- 「地骨皮」はこれらの根皮で,清熱薬にされる.幹皮も用いられることがある.
- 枸杞酒は疲労回復に応用される.
更新日2021/09/27