資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称砂参
正式名称沙参
日本語読みしゃじん, Shajin
現地読みSasam
ラテン名Adenophorae Radix (JP), (CP)
英語名Adenophora Root (JP), Fourleaf Ladybell Root (CP)
原植物名Adenophora sp.
原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報大韓民国(韓国)
TMPW No4376

学術情報データベース

一般生薬名沙参, Shashen, Adenophorae Radix (Non-JPS2022, CP2020), Adenophora Root (Non-JPS2022), Fourleaf Ladybell Root (CP2020)
生薬異名南沙参
生薬画像
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原植物名Adenophora tetraphylla Fischer, Adenophora stricta Miquel1, Adenophora hunanensis Nannfeldt or Adenophora triphylla A. De Candolle, マルバノニンジン1
原植物画像
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原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位
選品肥大した長円錐形で,内部の白い充実したものが良い(TN).
公定書局外(2022),薬典(2020)
臨床応用鎮咳,去痰,強壮薬として,虚弱体質者の慢性の咳嗽,喘咳,肺痿,小便不利などに用いる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[薬性・性味] 甘,微寒.
[帰経] 肺、胃経.
[効能] 養陰清肺,益胃生津,化痰,益気.
[主治] 肺熱燥咳,陰虚労嗽,乾咳痰粘,胃陰不足,食少嘔吐,気陰不足,煩熱口乾に応用する.
成分情報トリテルペノイド Triterpenoids
A. stricta subsp. sessilifolia (*C1):
Sessilifolic acid 3-O isovalerate, Lupenone, 24-Methylene cycloartanol

ステロール Sterols
A. stricta subsp. sessilifolia (*C1):
beta-Sitosteryl pentadecanoate, beta-Sitosteryl palmitate, beta-Sitosterol, Ikshusterol, beta-Sitosteryl glucoside

薬理作用未詳.
DNA配列AF090712, AF090713; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症咳嗽, 乾咳, 口渇, 発熱, 慢性気管支炎
方剤希有処方に配合
同類生薬北沙参(浜防風),蔓参(「備考」参照)
参考文献Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 生薬,44,98-100(1990).
備考中国産の沙参には南沙参と北沙参がある.キキョウ科の Adenophora属に由来するものを南沙参と称し,北沙参はセリ科のハマボウフウ Glehnia littoralis Fr. Schmidt et Miquel の外皮を去った根である.南沙参は去痰作用が強く,北沙参は滋陰の力が強いとされる.
韓国産の沙参はキキョウ科の Codonopsis lanceolata (Sieb. et Zucc.) Trautv. ツルニンジンの根である.この種は朝鮮名を「Totok」と言い,日本の「ととき」の語源になっている.
日本産の沙参はツリガネニンジン Adenophora triphylla A.DC. var. japonica Hara の根を主とする.
更新日2022/07/19