資料館生薬データベース
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生薬名 | 入手時名称 | 枇杷葉 |
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正式名称 | 枇杷葉 | |
日本語読み | びわよう, Biwayō | |
現地読み | Pipaye | |
ラテン名 | Eriobotryae Folium (JP), (CP) | |
英語名 | Loquat Leaf (JP), (CP) | |
原植物名 | Eriobotrya japonica Lindl., ビワ | |
原植物科名 | Rosaceae, バラ科 | |
薬用部位 | 分類 | 植物性生薬 | 細分類 | 葉 |
入手年月日 | 1965/00/00 | |
TMPW No | 4409 |
学術情報データベース
一般生薬名 | 枇杷葉, Pipaye, Eriobotryae Folium (JP18, CP2020), Loquat Leaf (JP18, CP2020) | |||||
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生薬異名 | 蘇杷葉, 広杷葉 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Eriobotrya japonica Lindl., ビワ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Rosaceae, バラ科 | |||||
薬用部位 | 葉 | |||||
選品 | なるべく青みを帯びた新しいものほど良いとされる(NI). | |||||
公定書 | 局外(1989), 薬典(2020), 日局18 | |||||
臨床応用 | 鎮咳,鎮嘔,清涼,去痰,利尿,健胃薬として,久しい咳,暑気中り,浮腫などに用いる.民間的に皮膚炎やあせもに,葉を煎じた汁で湿布する.浴湯料に応用される. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 止咳平喘薬 | ||||
薬効 | [性味] 苦,微寒. [帰経] 肺、胃経. [効能] 清肺止咳,降逆止嘔. [主治] 肺熱咳嗽,気逆喘急,胃熱嘔逆,煩熱口渇に用いる. | |||||
成分情報 | トリテルペノイド Triterpenoids (*C1,C2): Ursolic acid, Oleanolic acidの配糖体,maslinic acid タンニン Tannins (*C1): タンニン 青酸化合物 Cyanogenic compounds (*C1): Amygdalin 含硫アルカロイド及びその他の化合物 Sulfur containing alkaloids (*C1): Vitamin B1 その他 Others (*C2): Tartaricacid, Citricacid | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 抗菌(煎液:黄色ブドウ球菌). | |||||
DNA配列 | U06800, U16192 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 咳嗽, 呼吸困難, 咽の乾燥, 百日咳, 悪心, 嘔吐, 口渇, 暑気あたり, 浮腫 | |||||
方剤 | 辛夷清肺湯, 甘露飲 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-12. 脚気衝心: 脚気の毒が脚より腹に入り胸元へ衝き上げる状態 【疾患注釈】凡(おおよそ)此証最初に脚膝弱、或は頑麻(しびれ)、或はだるく痛、或は轉筋抅急(すじひきつめ)、或は踵跟(きびす)足心(あしのうら)等隠隠(どこともなく)痛、或は脛脚(はぎすね)に肘腫(むくみ)ある等の証ありて、或は小腹(したばら)麻痺(しびれ)、卒(にわか)に嘔吐を発し上衝(つきあげ)強く、肩にて息をなし、喘息して白汗出、乍(たちまち)寒乍熱、煩悶(くるしみもがき)やまず、或は精神漸々に恍惚となり、或は譫語(たわごと)を発し、遂に無性となる、是脚気の衝心にて九死一生なり、急に理法を施すべし 又其初憎寒(さむけ)壮(つよく)、熱いで全く傷寒のごとくなる有見誤るべからず 衝心の節に至りて、病発に右の如く脚に疾(やまい)ある事を知ざれば、理療に違ひあり、病人も心付ず別の事と思ひ、告語(つげいた)らず、事を誤ることあり よくよく心を用て問べし 【用法】枇杷葉又は蜜柑の葉、水にて煎じ用ゆ、又牛蒡の根酒に浸し飲、又忍冬の葉或は花末となし酒にて飲べし <上巻62丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 80-82. C2) 生薬学概論,p 289. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | 枇杷葉の用法:葉の裏面の毛をよく取り去り,鎮咳,去痰には炙って用い,胃を和し嘔を止めるのには生の葉を用いる.江戸時代に,枇杷の葉の毛を除いてから乾燥したものを主剤とした処方「枇杷葉湯」が暑気払いに用いられた.構成生薬は藿香,木香,呉茱萸,肉桂,枇杷葉,甘草,莪朮である.この処方は和方であるとされているが,由来を遡れば元は中国明代の処方である. | |||||
更新日 | 2021/09/27 | |||||