資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
30.572815
104.06680099999994
入手先情報
中華人民共和国,四川省成都
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 莪朮, Ezhu, Curcumae Rhizoma (JP18), (CP2020), Curcuma Rhizome (JP18), Zedoray Rhizome (CP2020) | ||||||
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生薬異名 | 蓬莪朮, 文朮, 桂莪朮, 毛莪朮, 温莪朮 | ||||||
生薬画像 |
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原植物名 | Curcuma zedoaria Roscoe1, Curcuma wenyujin Y.H. Chen et C.Ling2, Curcuma phaeocaulis Valeton2, Curcuma kwangsiensis S.G.Lee et C.F.Liang2, 日本産: ガジュツ1, 中国産2 | ||||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Zingiberaceae, ショウガ科 | ||||||
薬用部位 | 根茎 | ||||||
選品 | 大きくてよく肥え,内部がよくしまった,新しいものが良いとされる(NI). | ||||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | ||||||
臨床応用 | 芳香性健胃,興奮,駆風,鎮痛,通経薬として,消化不良,疝痛,経閉などに応用する. | ||||||
医学体系 | 中国医学 | ||||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 活血去瘀薬 | |||||
薬効 | [性味] 辛、苦,温. [帰経] 肝、脾経. [効能] 行気破血,消積止痛. [主治] 癥瘕痞塊,瘀血経閉,胸痺心痛,食積脹痛に用いる. | ||||||
成分情報 | モノテルペノイド Monoterpenoids (*C1): 1,8-Cineole, 1,4-Cineole, alpha-Pinene, d-Camphene (*C2): d-Camphor, d-Borneol セスキテルペノイド Sesquiterpenoids (*C1): Zingiberene, Furanodiene, Curdione, Isofuranogermacrene, Isocurzerene, Dehydrocurdione, Curzerenone, Zederone, Curcolone, Curcumol, Curcumenol, Procurcumenol, Curcumadiol, Germacrone, Furanogermenone, (4S,5S)-(+)-Germacrone 4,5-epoxide, Zedoarol, 13-Hydroxygermacrone, Curzeone, Curcumenone | ||||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 血管弛緩作用(*E1)、抗炎症作用(*E2) | ||||||
DNA配列 | AB047720, AB047735, AB047726, AB047727, AB047734, AB047743, AB047717, AB047744; (*G1-G3); 伝統医薬データベース. | ||||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます 訳文画像を表示 | ||||||
適応症 | 腹腔内腫瘤, 無月経, 月経痛, 産後瘀阻, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 腹痛, 腹満, 悪心, 嘔吐, 癌 | ||||||
方剤 | 希有処方に配合 | ||||||
同類生薬 | 鬱金,黄絲郁金,緑絲郁金,温郁金,桂郁金,姜黄,片姜黄,ハルウコン | ||||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 137-139. C2)生薬学概論, p 323. S1)Biol.Pharm.Bull.,24: 1389-1394(2001). S2)Biol.Pharm.Bull.,25: 1593-1599(2002). E1)Biol.Pharm.Bull.,26: 1135-1143(2003). S3)Biol.Pharm.Bull.,27: 144-146(2004). E2)Evidence-based Complementary and Alternative Medicine (eCAM),3: 255-260(2006). | ||||||
備考 | 中国医学ではCurcuma属植物の地下部を根茎と塊根とに分け,異なる名称が付けられる.C. phaeocaulis Val.の根茎は「蓬莪朮」(莪朮,文朮),塊根は「緑絲郁金」,C. kwangsiensis S.G. Lee et C.F.Liangの根茎は「広西莪朮」(桂莪朮,毛莪朮),塊根は「桂郁金」,C. wenyujin Y. H. Chen et C. Lingの根茎は丸ごとのものを「温莪朮」,縦切片としたものを「片姜黄」,塊根を「温郁金」と称する.各種の主産地はそれぞれ四川省,広西壮族自治区及び浙江省.『中華人民共和国薬典』に収載される「莪朮」はこれら3種の根茎である.一方日本国内では,鹿児島県や沖縄県を中心に「莪朮」を栽培しており,多くが直接家庭薬原料にされる.学名は『日本薬局方』によればC. zedoaria Roscoeとされる.莪朮の学名は複雑である.中国では「蓬莪朮」の学名として,C. zedoaria Roscoe,C. caesia Roxburgh或いは C. aeruginosa Roxburghが充てられてきたが,根茎の色,苞片の色等からこれらの学名が適切でないことがわかり,1989年にC. phaeocaulis Val.と改められた.日本では生薬として中国産莪朮を使用することが多く,その原植物により品質が左右される. | ||||||
更新日 | 2023/12/15 | ||||||