資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
30.572815
104.06680099999994
入手先情報
中華人民共和国,四川省成都
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 紅花, Honghua, Carthami Flos (JP18, CP2020), Safflower (JP18), (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 草紅花 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Carthamus tinctorius Linn., ベニバナ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Compositae, キク科 | |||||
薬用部位 | 管状花 | |||||
選品 | 新しくて鮮紅色のものが良い(TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 通経,駆瘀血薬として,腹痛,婦人病,冷え性,更年期障害などの血行障害の治療に用いる. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 活血去瘀薬 | ||||
薬効 | [性味] 辛,温. [帰経] 心、肝経. [効能] 活血通経,散瘀止痛. [主治] 経閉,痛経,悪露不行,癥瘕痞塊,胸痺心痛,瘀滞腹痛,胸脇刺痛,打撲損傷,瘡瘍腫痛に用いる. | |||||
成分情報 | 脂肪酸 Fatty acids (*C1): Seed (種子): Linoleic acid 脂質 Lipids (*C1): Flower (花): Safflower oil (Oleic, Linoleic acidのGlyceride) ステロール Sterols (*C1): Flower (花): Sterols リグナンとネオリグナン Lignans & Neolignans (*C1): Flower (花): Lignans; Seed (種子): Tracheloside, Matciresinol-4-O-beta-glucopyranoside フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols (*C1): Leaf (葉): Luteolin-7-glucoside (*C2,C3,C4,C5,C7): Flower (花): 6-Hydroxykaempferol, 6-Hydroxykaempferol-3,6-di-O-beta-D-glucopyranoside, 6-Hydroxykaempferol-3-O-beta-D-glucopyranoside, 6-Hydroxykaempferol-3-O-beta-rutinoside-6-O-beta-D-glucopyranoside, 6-Hydroxykaempferol-3,6,7-tri-O-beta-D-glucopyranoside フラバノンとジヒドロフラボノール Flavanones & Dihydroflavonols (*C1): Flower (花): Carthamidin, Neocarthamin カルコン、ジヒドロカルコン及びオーロン Chalcones, Dihydrochalcones & Aurones (*C1): Flower (花): Carthamin, Safflor yellow (*C6): Flower (花): Safflor yellow B, Safflor yellow A, Carthamin, Hydroxysafflor yellow A, Safflor-metabolin, Safflomin A, Safflomin C | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 子宮緊張亢進,律動性収縮誘発.腸管平滑筋興奮.血圧降下.ストレス性潰瘍抑制. | |||||
DNA配列 | L13862 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 難産, 胎児死亡, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 皮膚化膿症, 狭心痛 | |||||
方剤 | 安産湯, 活血解毒湯, 葛根紅花湯, 加味承気湯, 甘連湯, 柴胡疎肝湯, 舒筋立安散, 秦艽防風湯, 折衝飲, 治酒査鼻方, 治頭瘡一方, 通導散, 当帰鬚散, 連翹湯 [本朝経験] | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-9. 心腹卒痛: 心腹(むねはら)突然痛くなる └ 瘀血痛: 心痛(むねいたみ)、湯水を飲て嚥下(のみくだせ)ば、必吃逆(しゃっくり)をなすは瘀血(わるち)とす、腹痛一処(ひとところ)にて他所へいつまでも移ず、動かざるは瘀血(わるち)なり 【用法】紅花を研て温酒(かんざけ)にし服す <中巻35丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-4. 中魚介禽獣肉毒: 魚介、禽獣類の肉、他諸毒にあたる └ 中指甲螺毒: 指甲螺(めかじゃ)の毒にあたる 【用法】紅花一味煎じ服してよし <下巻58丁> 8. 臨産急証: 出産に関する急病 └ 8-1. 難産 └ 胞衣不下(えなおりざる): 兒生下時(こうまれるとき)、看生人(かいほうにん)産母の胸前をしかと抱き、産婦も亦自分にて肚腹を緊(きびしく)抱くべし、胞衣下る 【用法】紅花(干したるにもの)酒に煮て、汁を飲てよし <下巻74丁> 9. 産後急証: 産後に関する急病 └ 9-1. 血暈: 血の道症 └ 血逆昏暈: 産後惡露(おりもの)下ること少して、胸腹脹痛み、或は一時昏暈(くらみめまい)、血壅(ふさがり)、痰盛に悪血心に上衝(つきあげ)、或は面赤色澤(おもてあかくいろつや)あり、口噤(くちつぐみ)、頭仰(かしらあおぎ)、頸直(えりすぐ)に人事を知ざるは、血逆昏暈なり 【用法】麒麟血、没薬、二味一匁ずつ末となし、童便と酒と半分まぜにして温め右の末薬を用ゆべし、紅花の末又は蘇木の末前のことくして飲みてよし <下巻77丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 100-101. C2) Chem.Pharm.Bull.,40,3355(1992). C3) Chem.Pharm.Bull.,41,1796(1993). C4) Phytomedicine,4,277,(1995). C5) Phytochemistry,31,4001(1992). C6) J. Natural Prod.,56,39(1993). C7) Shoyakugaku Zasshi,46,210(1992). L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | ベニバナの花を採集後圧縮して乾燥したものを「錢花」,大量にまとめて板状に圧縮したものを「板紅花」と称し,専ら臙脂 (ベニ) の製造に用いられる.薬用には圧縮しないでそのまま乾燥したものを良品とする.臙脂は口紅や食用色素としても応用する.種子は Safflower oil (食用のベニバナ油) の主原料とする. | |||||
更新日 | 2023/04/24 | |||||