資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称瞿麦
正式名称瞿麦草
日本語読みくばくそう, Kubakusō
現地読みQumai
ラテン名Dianthi Herba (CP)
英語名Lilac Pink Herb (CP)
原植物名Dianthus chinensis L.1, Dianthus superbus L.2, カラナデシコ (セキチク)1,ナデシコ (エゾカワラナデシコ)2
原植物科名Caryophyllaceae, ナデシコ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類全草
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1974/12/25
蒐集者難波恒雄, 他
TMPW No4649

学術情報データベース

一般生薬名瞿麦草, Qumaicao, Dianthi Herba (CP2020), Lilac Pink Herb (CP2020)
生薬画像
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原植物名Dianthus chinensis L.1, Dianthus superbus L.2 , カラナデシコ(セキチク)1, ナデシコ(エゾコワラナデシコ)2
原植物科名Caryophyllaceae, ナデシコ科
薬用部位全草
公定書薬典(2020)
臨床応用消炎,利尿薬として,水腫,小便不利,淋疾に応用する.また通経の効があり,特に「瞿麦子」は多量に用いると流産のおそれがあるとし,妊婦に禁忌である.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類利水滲湿薬
薬効[性味] 苦,寒.
[帰経] 心、小腸経.
[効能] 利尿通淋,活血通経.
[主治] 熱淋,血淋,石淋,小便不通,淋瀝渋痛,経閉瘀阻に用いる.


成分情報トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins
D. superbus subsp. longicalycinus (*C1):
gypsogenic acidをサポゲニンとするサポニン(全草/ whole plant)

成分 構造式

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薬理作用瞿麦草の煎液は動物実験により腸管興奮作用があり,心臓抑制,血圧降下作用が認められる.また,顕著な利尿作用があり,塩化物の排出量が増加する.
適応症小便不利, 淋疾, 尿路結石, 月経困難
方剤立効散
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 66-67.
備考Dianthus chinensisD. superbus は通常混入されて市販される.東北地区ではその他 D. amurensis Jacq., D. subulifolius Kitag., D. versicolor Fisch. などの全草を瞿麦として使用する.また寧夏省では D. orientalis Adams. を瞿麦として用いる.日本では全草はあまり用いられず,その種子を「瞿麦子」と称して用いる.日本産の瞿麦子はナデシコ D. superbus L. およびカワラナデシコ D. superbus L. subsp. longicalycinus (Maxim.) Kitam. の種子である.中国品もしばしば輸入される.かつて市販品の瞿麦子にはたびたび「葱子」即ちネギ Allium fistulosum L. var. giganteum Makino の種子を偽称していたことがあった.またタマネギ A. cepa L. の種子が出まわったこともあった.これらの偽品は破砕すると特異なニンニク様臭気を発するので鑑別しうる.「瞿麦子」は多量に用いると流産のおそれがあるため,妊婦に禁忌である.
更新日2022/02/16