資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称沙参
正式名称沙参
日本語読みしゃじん, Shajin
現地読みSasam
ラテン名Codonopsis Radix (JP), (CP)
英語名Codonopsis Root (JP), Tangshen (CP)
原植物名Codonopsis lanceolata (Sieb. et Zucc.) Trautv., ツルニンジン
原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報大韓民国(韓国), 大邱, 昌信堂漢薬店
入手年月日1973/09/00
蒐集者難波恒雄
同定者岩井正憲
備考1)生薬,46(2),156-164(1992).
2)生薬,46(2),165-173(1992).
TMPW No48

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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
35.8714354
128.601445
入手先情報
大韓民国(韓国),大邱
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名沙参, Shashen, Adenophorae Radix (Non-JPS2022, CP2020), Adenophora Root (Non-JPS2022), Fourleaf Ladybell Root (CP2020)
生薬異名南沙参
生薬画像
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原植物名Adenophora tetraphylla Fischer, Adenophora stricta Miquel1, Adenophora hunanensis Nannfeldt or Adenophora triphylla A. De Candolle, マルバノニンジン1
原植物画像
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原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位
選品肥大した長円錐形で,内部の白い充実したものが良い(TN).
公定書局外(2022),薬典(2020)
臨床応用鎮咳,去痰,強壮薬として,虚弱体質者の慢性の咳嗽,喘咳,肺痿,小便不利などに用いる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[薬性・性味] 甘,微寒.
[帰経] 肺、胃経.
[効能] 養陰清肺,益胃生津,化痰,益気.
[主治] 肺熱燥咳,陰虚労嗽,乾咳痰粘,胃陰不足,食少嘔吐,気陰不足,煩熱口乾に応用する.
成分情報トリテルペノイド Triterpenoids
A. stricta subsp. sessilifolia (*C1):
Sessilifolic acid 3-O isovalerate, Lupenone, 24-Methylene cycloartanol

ステロール Sterols
A. stricta subsp. sessilifolia (*C1):
beta-Sitosteryl pentadecanoate, beta-Sitosteryl palmitate, beta-Sitosterol, Ikshusterol, beta-Sitosteryl glucoside

薬理作用未詳.
DNA配列AF090712, AF090713; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症咳嗽, 乾咳, 口渇, 発熱, 慢性気管支炎
方剤希有処方に配合
同類生薬北沙参(浜防風),蔓参(「備考」参照)
参考文献Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 生薬,44,98-100(1990).
備考中国産の沙参には南沙参と北沙参がある.キキョウ科の Adenophora属に由来するものを南沙参と称し,北沙参はセリ科のハマボウフウ Glehnia littoralis Fr. Schmidt et Miquel の外皮を去った根である.南沙参は去痰作用が強く,北沙参は滋陰の力が強いとされる.
韓国産の沙参はキキョウ科の Codonopsis lanceolata (Sieb. et Zucc.) Trautv. ツルニンジンの根である.この種は朝鮮名を「Totok」と言い,日本の「ととき」の語源になっている.
日本産の沙参はツリガネニンジン Adenophora triphylla A.DC. var. japonica Hara の根を主とする.
更新日2022/07/19