資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称常山
正式名称常山
日本語読みじょうざん, Jōzan
現地読みChangshan
ラテン名Dichroae Radix (CP)
英語名Antifeverile Dichroa Root (CP)
原植物名Dichroa febrifuga Lour., ジョウザンアジサイ
原植物科名Saxifragaceae, ユキノシタ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1974/12/25
TMPW No486

学術情報データベース

一般生薬名常山, Changshan, Dichroae Radix (CP2020), Antifeverile Dichroa Root (CP2020)
生薬画像
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原植物名Dichroa febrifuga Loureiro, ジョウザンアジサイ
原植物画像
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原植物科名Saxifragaceae, ユキノシタ科
薬用部位
選品小くさぎと言う小木の根を採ったもので,黄色をしたものが良いとされる(NI).
公定書薬典(2020)
臨床応用マラリアの要薬.解熱,吐痰薬として,各種のマラリア性疾患,胸脇脹満,痰飲積聚して吐けない病状など.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類催吐薬
薬効[性味] 苦、辛,寒;有毒.
[帰経] 肺、肝、心経.
[効能] 涌吐痰涎,截瘧.
[主治] 痰飲停聚,胸膈痞塞,瘧疾に用いる.
成分情報クマリン類 Coumarins
(*C1):
Umbelliferone

アルカロイド Alkaloids
アルカロイド約 / alkaloids about 0.1% (*C1):
alpha-Dichroine, beta-Dichroine, gamma-Dichroine, Dichroidine, Febrifugine, Isofebrifugine

その他の含窒素化合物 Other nitrogen compounds
(*C1):
4-Quinazolone

成分 構造式


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薬理作用抗マラリア(水浸剤,beta-dichroine, gamma-dichroine).強心,解熱(煎剤).
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症胸が苦しい, 喀痰できない, 往来寒熱
方剤救逆湯, 桂枝去芍薬加蜀漆龍骨牡蠣救逆湯, 常檳湯, 牡蠣湯
同類生薬臭常山,白常山,海州常山,土常山,山常山 (「備考」参照)
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 146-149.
備考常山には異物同名品が多い.
和の常山及び,臭常山:ミカン科の コクサギ Orixa japonica Thunb. の根.
- 白常山:アカネ科の Mussaenda parviflora Miq. および M. divaricata Hutch. の根.
- 海州常山:クマツヅラ科の クサギ Clerodendron trichotomum Thunb. の根.
- 土常山:ユキノシタ科の Hydrangea aspera Buch.-Ham. ex D.Don 及び H. strigosa Rehd.の根,その他同属植物の根.ハイノキ科の タイワンサワフタギ Symplocos chinensis Druce, クマツヅラ科の Vitex negundo L. 及びニンジンボク V. cannabifolia Sieb. et Zucc. の根も土常山と称す.
- 山常山:メギ科の Berberis sibirica Pallas 等の Berberis 属植物の根など.
更新日2021/09/27