資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称センダン
正式名称苦楝皮
日本語読みくれんぴ, Kurempi
現地読みSendan
ラテン名Meliae Cortex (CP)
英語名Szechwan Chinaberry Bark (CP)
原植物名Melia azedarach L. var. toosendan (Sieb. et Zucc.) Makino1, Melia azedarach L. var. azedarach2, トウセンダン1 または トキワセンダン2
原植物科名Meliaceae, センダン科
薬用部位分類植物性生薬
細分類樹皮
産地情報日本, 九州地方
入手先情報日本, 宮崎県, 修行生薬
入手年月日1984/04/20
蒐集者高野昭人
TMPW No5387

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
32.6453356
130.95868799999994
産地情報
日本,九州地方
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
31.9110956
131.4238934
入手先情報
日本,宮崎県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名苦楝皮, Kulianpi, Meliae Cortex (CP2020), Szechwan Chinaberry Bark (CP2020)
生薬異名川楝皮 (Chuanlianpi)
生薬画像
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原植物名Melia azedarach L. var. toosendan (Sieb. et Zucc.) Makino1, Melia azedarach L. var. azedarach2, トウセンダン1 または トキワセンダン2
原植物画像
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原植物科名Meliaceae, センダン科
薬用部位樹皮または根皮
選品なるべく褐色の外皮の少ない,黄色の内皮のみで,平たくて大きいものが良い(NI).
公定書薬典(2020)
臨床応用駆虫薬として,蛔虫症に用いる.また皮膚疾患に外用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類駆虫薬
薬効[性味] 苦,寒;有毒.
[帰経] 肝、脾、胃経.
[効能] 殺虫,療癣.
[主治] 蛔虫病,蟯虫病,虫積腹痛に用いる;疥癬蚤痒に外用する.
成分情報ジテルペノイド Diterpenoids
(*C1):
Nimbiol

トリテルペノイド Triterpenoids
(*C1):
Toosendanin, Sendanin, Melianone, Melianol, Meliantriol, Margosin, Ascarol, Nimbin

ステロイド Steroids
(*C1):
Melianin A, Melianin B

タンニン Tannins
(*C1):
dl-Catechol

フェノール系化合物 Phenol derivatives
(*C1):
Vanillic acid

成分 構造式




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薬理作用苦楝皮のアルコール・エキスと中性樹脂は,豚蛔虫の頭部に対して麻痺作用を有する.根皮の5%煎剤はミミズを約1時間後にやや衰弱させ,1日で死に至らしめる.アルコール・エキスは30分で衰弱,2時間で死に至る.Ascarol には駆虫作用があり,また vanillic acid にも駆虫作用がある.クマリン誘導体10,000倍濃度を含む改変ロック氏液中に,豚回虫を入れ,38℃で初め興奮し,のち次第に不規則な運動をし,5時間後には運動停止し,棒状状態となり,48時間後においても動きがない.その他駆虫作用の成分は中性樹脂部であるとの報告もある.
方剤希有処方に配合
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 161-163.
備考四川省に多く産するので「川楝皮」とも称する.湖北省の一部では根皮も用いる.また上海では果皮を苦楝皮とする場合もある.かつて四川省広安県で市販されていた川楝皮は,ニガキ科の Picrasma quassioides Benn. の樹皮であったという報告がある.
またインドでは同属の Melia azadirachta L. (= Azadirachta indica A. Juss.: Neem または Margosaという)の樹皮を苦味強壮,収斂,周期的熱病薬として重用している.
更新日2022/03/08