資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
37.566535
126.97796919999996
入手先情報
大韓民国(韓国),ソウル市
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 蟾酥, Chansu, Bufonis Crustum (JP18), Bufonis Venenum (CP2020), Toad Cake (JP18), Toad Venom (CP2020) | ||||
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原植物名 | Bufo bufo gargarizans Cantor1, Bufo melanosticus Schneider, アジアヒキガエル1 | ||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Bufonidae, ヒキガエル科 | ||||
薬用部位 | 耳腺の分泌物 | ||||
選品 | 東酥は円盤状,棋子酥(杜酥)は小円盤状.やや光沢のある黒褐色をし,デンプン等の混入のない物が良い(TN). | ||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | ||||
臨床応用 | 強心,鎮痛,解毒薬として,小児の疳の虫,胃痛,下痢,黄疸,心臓疾患,腸内寄生虫病などに応用される.また外用薬として結膜炎などの眼病,痔疾,腫痛に用いられる. | ||||
医学体系 | 中国医学 | ||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 外用薬 | |||
薬効 | [性味] 辛,温;有毒. [帰経] 心経. [効能] 解毒,止痛,開竅醒神. [主治] 癰疽疔瘡,咽喉腫痛,中暑神昏,腹痛吐瀉,中暑神昏,痧脹腹痛吐瀉に用いる. | ||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): Suberic acid ステロール Sterols (*C1): Cholesterol, 7alpha-Hydroxycholesterol, 7beta-Hydroxycholesterol, Ergosterol, Campesterol, beta-Sitosterol ガマ毒 Toad poison Cardiac Steroids: (*C1): Bufalin, Cinobufotalin, Resibufogenin, Cinobufagin, Gamabufotalin, Telocinobufagin, Hellebrigenin, Arenobufagin, psi-Bufarenogin, Cinobufaginol, Marinobufagin, Resibufagin, Bufadienolides, Cardenolides, Gamabufotoxin, Vulgarobufotoxin, Alvarobufotoxin, Arenobufotoxin, Cinobufotoxin, Fowlerobufotoxin, Marinobufotoxin, Regularobufotoxin, Viridobufotoxin アミノ酸 Amino acids (*C1): Arginine インドール系アルカロイド Indole alkaloids (*C1): Bufotenine, Bufotenidine, Serotonin, Bufothionine, Dehydrobufotenine その他の含窒素化合物 Other nitrogen containing compounds (*C1): Adrenaline | ||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 心筋収縮促進,呼吸興奮,局所麻酔(強心性ステロイド).ニコチン様作用(bufotenidine).幻覚(bufotenine).血管透過性抑制(水エキス). | ||||
DNA配列 | AF160785, U52796 | ||||
適応症 | 皮膚化膿症, 咽喉の腫脹疼痛, 意識障害, 嘔吐, 下痢, 腹痛 | ||||
方剤 | 六神丸 | ||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-3. 歯衂舌衂: 歯より血出るなり、舌より血出るなり └ 歯衂: 齒縫齦(はのすき はぐき)との間より血出るなり 又は、齒を抜き血出て不止 おおよそ人口より血出て、吐血か齒衂か分ち難は、涼水(ひやみず)に漱(くちすすぐ)べし、血頃(しばしの間)止むは齒衂也、止ざるは吐血也 【用法】蟾酥末にして、紙撚(こより)の端に少許(すこしばかり)を傳(つけ)て血出る処を見定め、按付(おしつく)べし、立(たちどころに)止む、蟾酥は咽に入るべからず <中巻21丁> | ||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||
参考文献 | (JP18): 第18改正日本薬局方. (CP2020): 中華人民共和国薬典 (2020年版). C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 266-270. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||
備考 | ヒキガエルの毒液は,古くから「ガマの油」として有名であった.蟾酥は毒物指定されており,強心および局所麻酔作用はbufalinが最強である.六神丸,救心,奇応丸などの五疳,強心薬の製造原料とされる. | ||||
更新日 | 2024/04/03 | ||||