資料館生薬データベース

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名

入手時名称熟地黄
正式名称地黄
日本語読みじゅくじおう, Jukujiō; じおう, Jiō
現地読みShu-dihuang, Dihuang
ラテン名Rehmanniae Radix Preparata, Rehmanniae Radix
英語名Prepared Rehmannia Root
原植物名Rehmannia glutinosa Libosch., カイケイジオウ
原植物科名Scrophulariaceae, ゴマノハグサ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根の肥大部(肥大根)
TMPW No636

学術情報データベース

一般生薬名熟地黄, Shudihuang, Rehmanniae Radix Preparata (CP2020), Prepared Rehmannia Root (CP2020)
生薬画像
More
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
原植物名Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino 1 or Rehmannia glutinosa Liboschitz, アカヤジオウ1
原植物画像
More
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
原植物科名Scrophulariaceae, ゴマノハグサ科
薬用部位肥大根
選品黒い光沢のある,甘くて大きなものが良品とされる(NI).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用補血,強壮,清熱薬として,貧血,吐血,消渇,盗汗,遺精,精神不安及び虚弱症などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[性味] 甘,微温.
[帰経] 肝,腎経.
[効能] 補血滋陰,益精填髓.
[主治] 血虚萎黄,恐れと不安感を伴う強い動悸,月経不調,崩漏下血,肝腎陰虚,腰膝酸軟,骨蒸潮熱,盗汗遺精,内熱消渇,眩暈,耳鳴,鬚髪早白に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
Cerebroside, Jio-cerebroside

糖質 Sugar
(*C1):
Manninotriose, Verbascose

単糖類 Monosaccharides
(*C1):
D-Mannitol, D-Glucose, D-Fructose, D-Galactose

少糖類 Oligosaccharides
(*C1):
Raffinose, Stachyose, Sucrose

モノテルペノイド Monoterpenoids
Iridoids:
(*C1):
Catalpol, Aucubin, Rehmannioside A, Rehmannioside B, Rehmannioside C, Rehmannioside D, Rehmaionoside A, Rehmaionoside B, Rehmaionoside C, Rehmaionoside D, Melittoside, Leonuride

カロテノイド及びビタミンA Carotenoids & Vitamin A
(*C2):
Vitamin A

ステロール Sterols
(*C1):
Sitosterol

フェノール系化合物 Phenol derivatives
(*C1):
Acteoside

アミノ酸 Amino acids
(*C2):
Arginine

その他 Others
(*C2):
鉄/Fe

成分 構造式


※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
薬理作用血糖降下,強心,血圧上昇,利尿(エキス).瀉下,利尿(catalpol).
DNA配列 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症頭のふらつき, めまい, 目がかすむ, 動悸, 月経不順, 月経痛, 不正性器出血, 胸脇が張って痛む, 盗汗
方剤痿証方, 温清飲, 益気養栄湯, 加減八物湯, 甘露飲, 亀板湯, 芎帰調血飲, 柴胡四物湯, 滋腎明目湯(腎気明目湯), 四物湯, 四物湯加亀板石決明, 四物湯脚気加減, 十全大補湯, 潤腸湯, 腎気明目湯, 清熱補血湯, 大防風湯, 当帰養血湯, 当帰六黄湯, 八物湯, 八珍湯, 補陰湯, 六味地黄丸, 杞菊地黄丸
同類生薬乾地黄,鮮地黄
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 63-64.
C2)生薬学概論, p229.
備考酒製熟地:地黄に黄酒(紹興酒など)を加えて攪拌し,このものを蒸し器で蒸す.その後日光で乾燥する.「蒸す-乾燥」の操作を9回繰り返す.
蒸製熟地:黄酒を用いずに製する.「蒸す-乾燥」の操作を9回繰り返す.熟地黄は乾地黄に比し catalpol などのイリドイド配糖体が消失または著しく含量が減少し,一方単糖類の含量は増える傾向にある.
更新日2024/10/04