民族薬物データベース

資料館生薬データベース

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生薬名	入手時名称	五霊脂
	正式名称	五霊脂
	日本語読み	ごれいし, Goreishi
	現地読み	Wulingzhi
	ラテン名	Trogopterorum Faeces
原植物名		Trogopterus xanthipes Milne-Edwards
原植物科名		Petauristidae, ムササビ科
薬用部位	分類	動物性生薬
薬用部位	細分類	その他
産地情報		中華人民共和国, 湖北省
入手先情報		中華人民共和国, 湖北省武漢, 中成薬貿易中心
入手年月日		1987/11/10
TMPW No		7617

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30.592849

114.30553899999995

産地情報

中華人民共和国,湖北省

https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png

30.592849

114.30553899999995

入手先情報

中華人民共和国,湖北省武漢

https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名

五霊脂, Wulingzhi, Trogopterorum Faeces

生薬画像

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原植物名

Trogopterus xanthipes Milne-Edwards, 橙足鼯鼠

原植物画像

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原植物科名

Petauristidae, ムササビ科

薬用部位

糞便

臨床応用

鎮痛薬として胃痛，腸疝痛に，駆瘀血薬として月経不順，月経痛に，鎮痙薬として驚風，癲癇，狭心症に，解毒薬として蛇，蠍など諸毒の咬傷に用いる．

医学体系

中国医学

伝統医学的薬効

分類

活血去瘀薬

成分情報

プリン誘導体 Purine derivatives
(*C1):
尿酸/ uric acids

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
(*C1):
尿素/ urea

その他 Others
(*C1):
樹脂/ resin

薬理作用

抑制作用（水浸剤：皮膚真菌）．平滑筋痙攣緩和作用．結核桿菌成長抑制作用（in vitro）．

適応症

胃痛, 瘀血, 月経不順, 月経痛, 癲癇, 狭心症, 蛇虫咬傷

方剤

希有処方に配合

広恵済急方（日本古典）　

Tips！

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-9. 心腹卒痛: 心腹（むねはら）突然痛くなる
　└ 蟲痛: 心腹（むねはら）痛み、時（ときどき）作（おこ）り、時（ときどき）止（やみ）、痛止（いたみやみたるときには能（よく）食（しょく）し、痛発（いたみおこり）たるときは口中に冷唾たまり或は清（すみたる）水を吐き、或は涎沫（よだれあわ）を吐て面青黄、或は白して口唇赤は蟲痛なり
【用法】五霊脂と梹榔子等分末となし、白湯にて送り下す　＜中巻33丁＞
　└ 瘀血痛: 心痛（むねいたみ）、湯水を飲て嚥下（のみくだせ）ば、必吃逆（しゃっくり）をなすは瘀血（わるち）とす、腹痛一処（ひとところ）にて他所へいつまでも移ず、動かざるは瘀血（わるち）なり　
【用法】五霊脂を酒或は酢にて服す　＜中巻35丁＞

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣（むし、けだもの）に咬まれる等の外傷
└ 3-10. 諸蟲咬傷: 諸々の虫に刺される／咬まれる
　└ 蝮蛇囓傷: 蝮蛇に咬傷（かみやぶら）れる
【用法】
・爐（いろり）中、或は竈の中の灰塊を熱湯の内に入れ和匂（まぜあわせ）、再火の上にかけて三四度沸、其湯の内へ傷の處（ところ）を漬（ひた）すべし、初は熱きを覺（おぼえ）ざるべし、漸（ようやく）に熱きを覺えば最早（もはや）毒浅くなりたる也、何れにも堪かぬるに至て止べし、次に雄黄、五霊脂を末となし、馬齒莧の絞汁にてとき、瘡口（きずぐち）の處（ところ）を除（よけ）て四圍（ぐるり）に塗て、上を裹置（つつみおく）ベし　＜中巻77丁＞
・服薬は五霊脂雄黄等分末となし、温湯（ぬるまゆ）又は酒にて服すべし　総じて、何れの薬を用いたるにも、後にて酒を醉うほど飲べし、凡山野を経歴する人は、右の薬を購（ととのえ）て帯行（もしゆく）べし、若右の二薬なくは馬齒莧を茎葉ともに搗て絞汁を三盃ほど飲べし、亦妙也　＜中巻77丁＞

8. 臨産急証: 出産に関する急病
└ 8-1. 難産
　└ 胞衣不下（えなおりざる）:兒生下時（こうまれるとき）、看生人（かいほうにん）産母の胸前をしかと抱き、産婦も亦自分にて肚腹を緊（きびしく）抱くべし、胞衣下る　
【用法】五霊脂一二匁末にして、温酒（かんざけ）にて用ゆべし　＜下巻74丁＞