資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称川木香
正式名称川木香
日本語読みせんもっこう, Semmokkō
現地読みChuanmuxiang
ラテン名Vladimiriae Radix (CP)
英語名Common Vladimiria Root (CP)
原植物名Vladimiria souliei (Franch.) Ling
原植物科名Compositae, キク科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報中華人民共和国, 北京, 北京医学院
入手年月日1981/03/02
TMPW No781

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
39.90419989999999
116.40739630000007
入手先情報
中華人民共和国,北京
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名川木香, Chuanmuxiang, Vladimiriae Radix (CP2020), Common Vladimiria Root (CP2020)
生薬画像
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原植物名Vladimiria souliei (Franchet) Ling, Vladimiria souliei var. cinerea Ling
原植物科名Compositae, キク科
薬用部位
公定書薬典(2020)
臨床応用健胃,整腸薬として,嘔吐,腹痛,下痢,消化不良,寄生虫病などに応用する.薫香料にも用いられる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類理気薬
薬効[性味] 辛、苦,温.
[帰経] 脾、胃、大腸、胆経.
[効能] 行気止痛.
[主治] 胸脇、胃腹脹痛,腸鳴腹瀉,里急後重に用いる.
成分情報セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
(*C1):
Mokko lactone
V. souliei (*C2):
1,4-Dihydroxy-12,6-eudesmanolide, 1,2-Dihydroxy-4(15)-eudesmen-12,6-olide, 3,11-Dihydroxy-4(15),10(14)-guaiadien-12,6-olide, 10,14-Dihydroxy-4(15)-guaien-12,6-olide, 10,14-Epoxy-4(15)-guaien-12,6-olide, 10alpha,14-Epoxy-3beta-hydroxy-12,6alpha-guaianolide

リグナンとネオリグナン Lignans & Neolignans
V. souliei (*C3):
Massoniresinol, Vladinol B, Vladinol D, Olivil

成分 構造式



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証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症腹満, 腹痛, 悪心, 嘔吐, 便秘, 下痢, テネスムス, 消化不良, 食欲不振
方剤烏苓通気湯, 加減小柴胡湯, 加味帰脾湯, 桔梗湯[外台], 帰脾湯, 芎帰補中湯, 九味檳榔湯, 厚朴麻黄湯, 行和芍薬湯, 牛膝散, 三生飲, 七味白朮湯, 実脾湯, 芍薬湯, 十六味流気飲, 椒梅湯, 参蘇飲, 喘四君子湯, 銭氏白朮散, 中正湯, 丁香柿蔕湯, 導水茯苓湯, 導滯通経湯, 内疎黄連湯, 女神散, 肺疳方, 貝母湯, 分消湯, 防已散, 防已湯, 牡丹皮散, 本方芍薬湯, 弄玉湯, 香砂養胃湯
同類生薬木香,青木香,土木香,蔵木香
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 40-42.
C2)Phytochemistry, 29, 1209 (1990).
C3)Planta Med., 56, 475 (1990).
備考正品の「木香」はキク科のSaussurea lappa Clarke (= Aucklandia lappa Decne.) の根.川木香は通常根頭部を焼いて調整する.かつてこれをInula racemosa Hook.f.(蔵木香)に充てたことがあったが誤りである.
その他中国市場には「越西木香」と称して同属のVladimiria denticulata Lingの根が出回る.
更新日2021/09/28