資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称丁子
正式名称丁子,丁香
日本語読みちょうじ, Chōji, ちょうこう, Chōkō
ラテン名Caryophylli Flos (JP), (CP)
英語名Clove (JP), (CP)
原植物名Syzygium aromaticum Merr. et Perry (= Eugenia caryophyllata Thunb.), チョウジ, Clove
原植物科名Myrtaceae, フトモモ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類花蕾
入手先情報日本, 大阪府, 日本粉末薬品㈱
入手年月日1985/11/16
蒐集者難波恒雄
TMPW No8025

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名丁子, Dingzi, Caryophylli Flos (JP18), (CP2020), Clove (JP18), (CP2020)
生薬異名丁香 (Dingxiang)
生薬画像
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原植物名Syzygium aromaticum Merrill et L.M. Perry (= Eugenia caryophyllata Thunberg), チョウジ
原植物画像
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原植物科名Myrtaceae, フトモモ科
薬用部位花蕾
選品赤かっ色を呈し,よく肥大したものが良く,また水に投じて沈下するものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用芳香性健胃薬として,胃の虚弱,嘔吐,腹痛などに応用する.殺菌,防腐薬,香料(うがい薬,歯磨き)とする.家庭薬原料,丁子油製造原料としても重要である.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類温裏薬
薬効[性味] 辛,温.
[帰経] 脾、胃、肺、腎経.
[効能] 温中降逆,補腎助陽.
[主治] 脾胃虚寒,呃逆呕吐,食少吐瀉,心腹冷痛,腎虚陽痿に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
脂肪油/fatty oil

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
(*C1):
alpha-Caryophyllene, beta-Caryophyllene, Humulene, Carophylla-4(12), 8(13)-dien-5beta-ol, Carophylla-3,8(13)-dien-5alpha-ol

トリテルペノイド Triterpenoids
(*C1):
Oleanolic acid, Methyl-2alpha-hydroxyoleanoate

ステロール Sterols
(*C1):
Stigmasterol, Sitosterol, Campesterolyglucoside

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
Eugenol, Acetyleugenol, Chavicol
(*C2):
Eugenol salicylate

クロモン類 Chromones
(*C1):
Eugenin, Eugenitin, Isoeugenitin, Isoeugenitol, Eugenoside I, Eugenoside II

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Kaempferol, Rhamnetin

タンニン Tannins
(*C1):
Eugeniin, 1-Desgalloyleugeniin, 2-Desgalloyleugeniin

その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds
(*C1):
Furfural

フェノール系化合物 Phenol derivatives
Vanillin

イソキノリンアルカロイド Isoquinoline alkaloids
(*C1):
Higenamine

成分 構造式



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薬理作用鎮静.一過性血圧降下.子宮収縮.局所麻酔.抗菌(丁子油,eugenol:Brucella菌,鳥型結核菌,白癬菌,黄癬菌,鼠径表皮菌).
DNA配列伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症しゃっくり, 嘔吐, 食欲不振, 悪心, 下痢, 上腹痛, 下腹痛, ヘルニア, 帯下
方剤治打撲一方, 丁香柿蔕湯, 丁香茯苓湯, 丁附理中湯, 女神散, 肺疳方
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-10. 急黄
: 突然全身が黄色になる
【疾患注釈】人卒然(にわか)に渾身(そうみ)黄色になり、心腹(むねはら)満悶(みちもだえ)て、気急(いきつまり)、喘息する者あり、命頃刻(しばらく)の間在り、危殆(あやうき)病なり 
【用法】瓜蒂末となし、鼻中へひねり入て、黄水(きいろのみず)出るとよしとす、或は丁子少許(すこしばかり)を加(くわえる) <中巻37丁>

6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類
└ 6-4. 中魚介禽獣肉毒
: 魚介、禽獣類の肉、他諸毒にあたる
 └ 中蟹毒: 蟹の毒に中(あた)りたる
【用法】丁子一味煎服す <下巻58丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 101-104.
C2) 生薬学概論, pp 263-264.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
更新日2023/03/23