資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称馬銭子
正式名称ホミカ
日本語読みまちんし, Machinshi; ほみか, Homika
現地読みMaqianzi
ラテン名Strychni Semen (JP), (CP)
英語名Nux Vomica (JP), (CP)
別名番木鼈
原植物名Strychnos nux-vomica Linn., マチン(ストリキニーネノキ)
原植物科名Loganiaceae, マチン科
薬用部位分類植物性生薬
細分類種子
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1976/11/00
蒐集者難波恒雄
TMPW No9006

学術情報データベース

一般生薬名ホミカ(馬銭子), Maqianzi, Strychni Semen (JP18, CP2020), Nux Vomica (JP18, CP2020)
生薬画像
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原植物名Strychnos nux-vomica Linn.
原植物画像
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原植物科名Loganiaceae, マチン科
薬用部位成熟種子
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用苦味健胃,鎮痛薬として,エキスまたはチンキ剤の形で,胃腸のアトニー,消化不良などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類外用薬
薬効[性味] 苦,温;有大毒.
[帰経] 肝、脾経.
[効能] 通絡止痛,散結消腫.
[主治] 打撲損傷,骨折腫痛,風湿頑痺,麻木不随,癰疽瘡毒,咽喉腫痛に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
脂肪油/fat oil

モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1):
Loganin

タンニン Tannins
(*C1):
Caffeetannin

インドール系アルカロイド Indole alkaloids
(*C1):
Strychnine, Brucine, Vomicine, alpha-Colubrine, beta-Colubrine, Pseudostrychnine, Pseudobrucine, Struxine

成分 構造式




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薬理作用中枢神経興奮作用(strychnine).
DNA配列L14410
適応症関節の腫脹・疼痛, ひきつり, しびれ, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 咽喉の腫脹疼痛, 皮膚化膿症
方剤ホミカエキス, ホミカエキス散, ホミカチンキ, 複方ホミカエキス・ジアスターゼ散
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-11. 諸獣囓傷
: 獣に噛まれる
└ 瘈狗囓: 瘈(やまい)犬に囓まれたる
【用法】
・ 内薬は、急に杏仁壹匁、馬銭五分、水二碗入、一碗に煎じて、頻(ひたもの)少しずつ飲(のま)しむべし、多く服すれば煩悶(もがきくる)しむものなり、扨(さて)を搗き搾て汁を取、一杯ずつ五六日に一度ずつ服すべし <中巻89丁>
・ 馬銭壹匁水一茶鐘の内へ浸し置こと一時許して、其浸たる水を少々宛(ずつ)飲、一日に飲盡(つく)すべし <中巻90丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 331-333.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考硝酸ストリキニーネ(中枢神経興奮薬)の製造原料.
更新日2021/09/27