資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称田七
正式名称三七人参
日本語読みさんしちにんじん, Sanshichininjin
現地読みTianqi
ラテン名Panacis Notoginseng Radix (Non-JPS), Notoginseng Radix et Rhizoma (CP), Notoginseng Radix, San-Chi Ginseng
英語名Panax Notoginseng Root (Non-JPS), Sanchi (CP)
別名三七,田三七
原植物名Panax notoginseng (Burk.) F. H. Chen, サンシチニンジン
原植物科名Araliaceae, ウコギ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報中華人民共和国, 雲南省昆明, 大鵬薬品
入手年月日1980/03/00
蒐集者難波恒雄
TMPW No91

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
24.880095
102.83289100000002
入手先情報
中華人民共和国,雲南省昆明
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名三七人参, Sanqirenshen, Panacis Notoginseng Radix (Non-JPS2022), Notoginseng Radix et Rhizoma (CP2020), Panax Notoginseng Root (Non-JPS2022), Sanchi (CP2020)
生薬異名田七, 田三七
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原植物名Panax notoginseng Feng Hwai Chen
原植物画像
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原植物科名Araliaceae, ウコギ科
薬用部位
選品春七は冬七より良品.主根の大きいものが良いとされる.
公定書局外(2022),薬典(2020)
臨床応用止血,消腫,鎮痛,消炎,強心,抗疲労薬として,打身,腫痛出血,吐血,鼻血,婦人の崩漏,産後の悪阻腹痛などの諸出血症状,冠状動脈疾患,心筋梗塞,高血圧,肝臓疾患等に応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類止血薬
薬効[薬性・性味] 甘、微苦,温.
[帰経] 肝、胃経.
[効能] 散瘀止血 ,消腫定痛.
[主治] 喀血,吐血,衄血,便血,崩漏,外傷出血,胸腹刺痛,打撲腫痛に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Panaxynol

トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins
(*C1):
サポニン配糖体 [saponin glycosides] 3~8%: Ginsenoside Rb1, Ginsenoside Rg1, Ginsenoside Rg2, Ginsenoside Ra, Ginsenoside Rb2, Ginsenoside Rd, Ginsenoside Re, (Ginsenoside Ro)

ステロール Sterols
(*C1):
beta-Sitosterol

アミノ酸 Amino acids
(*C2):
Dencichine (beta-N-oxalo-L-alpha-beta-diaminopropionic acid)

成分 構造式



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薬理作用止血,強心,鎮痛,鎮静,抗炎症,免疫調節作用など.三七粉は動物の冠状動脈中の血流を増加させ,心筋の酸素消費量を減少させ,そのため心臓の負担を軽減し,さらに血液中のリポイド量とコレステロールを減少させる.
DNA配列18SrRNA: D85171, AB027524, matK: AB027526, AB027527, ITS: U41684, U41685; 伝統医薬データベース.
適応症吐血, 鼻出血, 血便, 不正性器出血, 出血, 心筋梗塞, 狭心症, 高血圧症, 慢性肝炎, 急性肝炎, 打撲外傷
方剤中成薬に配合
同類生薬人参,紅参,竹節人参,広東人参
参考文献Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 5-8.
C2) 薬誌,101,629(1981).
備考サンシチニンジンは雲南省東南部から広西壮族自治区西南部の限定された地域に分布する植物で,既に清代頃から同地域で栽培化されていた.別名を「金不換」ともいい,古来貴重品とされてきた.現在,「雲南白薬」,「片仔廣」などの中成薬に配合される他,健康食品としても流通する.
三七人参は収穫時期によって春七と冬七に分けられる.文献によれば,春七は秋季,花が咲く前に採集したものとされているが,1999年に雲南省で行った調査によると,春七は花が咲く前(7月中旬頃)に花茎を摘去して9月中旬頃に地下部を採集したものであった.冬七は花茎を取らずにそのまま生育させ,11月~12月に種子を取った後に地下部を採集したものであった.
更新日2022/07/19