資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称西姜活
正式名称羌活
日本語読みきょうかつ, Kyōkatsu
現地読みQianghuo
ラテン名Notopterygii Rhizoma (JP), Notopterygii Rhizoma et Radix (CP)
英語名Notopterygium (JP), Incised Notopterygium Rhizome and Root (CP)
原植物名Notopterygium incisum Ting ex H.T. Chang
原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根+根茎
入手先情報香港, 漢方薬展
入手年月日1965/07/00
TMPW No947

学術情報データベース

一般生薬名羌活, Qianghuo, Notopterygii Rhizoma (JP18), Notopterygii Rhizoma et Radix (CP2020), Notopterygium (JP18), Incised Notopterygium Rhizome and Root (CP2020)
生薬異名川羌, 西羌, 蚕羌, 頭羌, 竹節羌, 条羌
生薬画像
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原植物名Notopterygium incisum Ting ex H. T. Chang or Notopterygium forbesii Boiss. (B1)
原植物画像
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原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位根茎および根
選品四川省産で根茎の形態が蚕に似た「蚕羌」が品質最良である.
公定書局外(1989), 薬典(2020), 日局18
臨床応用鎮痛,鎮痙,新陳代謝賦活薬として,頭痛,関節痛,リウマチ,半身不随,身体疼痛などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類辛温解表薬
薬効[性味] 辛、苦,温.
[帰経] 膀胱、腎経.
[効能] 解表散寒,去風除湿,止痛.
[主治] 風寒感冒,頭痛項強,風湿痺痛,肩背酸痛に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Falcarindiol

ステロイドサポニン及びサポゲニン Steroid saponins & Sapogenins
(*C1):
Pregnenolone

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
trans-Ferulic acid

クマリン類 Coumarins
(*C1):
Isoimperatorin, Bergapten, Cnidilin, p-Hydroxyphenethyl anisate, Notopterol, Notoptol, Bergaptol, Nodakenetin, Nodakenin, Decuroside V, Bergamottin, 6'-O-(trans-feruloyl)-Nodakenin, Bergaptol-O-beta-glucopyranoside, Demethylfuropinnarin
N. incisum (*C1):
Angelical
N. forbesii (*C2):
Bergaptol-O-beta-D-glucopyranoside, 6'-O-trans-Feruloylnodakenin

スチルベン系化合物 Stilbenes
(*C1):
4'-Hydroxy-3,5-dimethoxystilbene

成分 構造式






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薬理作用未詳.
DNA配列U78412, U78472; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症感冒, 悪寒, 発熱, 頭痛, 関節の腫脹・疼痛, リウマチ
方剤駆風解毒散, 清湿化痰湯, 清上蠲痛湯, 川芎茶調散, 疎経活血湯, 二朮湯, 加味八仙湯, 舒筋立安散, 洗肝明目湯, 大防風湯, 当帰拈痛湯, 分心気飲, 黄連消毒飲, 枳実大黄湯, 駆風解毒散, 駆風触痛湯, 行気香蘇散, 辛夷散, 腎疸湯
同類生薬和羌活,独活
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1)Nat.Med.,49,409(1995).
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 89-91.
C2)Chem.Pharm.Bull.,38,2498(1990).
備考韓国産の巻羌活はセリ科/Umbelliferae の チョウセンオニウド Ostericum koreanum Kitagawa (= Angelica koreana Maxim.) または ニオイウド Ostericum grosseserratum Kitagawa (= Angelica uchiyamana Yabe) の根と根茎である.
また日本産の長羌活,巻羌活はともに シシウド Angelica pubescens Maxim. の根,根茎であるが,最近の和羌活はウコギ科 /Araliaceae のウド Aralia cordata Thunb. の根の細いものである.
中国産の独活はセリ科のAngelica属植物の根.羌活と独活はともに去風,勝湿の効があり,また痺を通じ,痛を止める.羌活は太陽経の薬で,燥散の性質が強く,よく発表,発汗させ,風寒表症に適用されるべきものである.独活は発表の効がなく,少陰腎経の薬で,細辛と共に用いて少陰の頭痛に効果がある.古人は羌活は遊風を治し,独活は伏風を治すといっており,また羌活は表に偏り,独活は裏に偏るともいっている.
更新日2023/03/29