資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称地黄
正式名称地黄
日本語読みじおう, Jiō
現地読みDihuang
ラテン名Rehmanniae Radix (JP), (CP)
英語名Rehmannia Root (JP, CP), Chinese Foxglove Root
別名乾地黄,生地黄
原植物名Rehmannia glutinosa Liboschitz, カイケイジオウ
原植物科名Scrophulariaceae, ゴマノハグサ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根の肥大部(肥大根)
入手先情報中華人民共和国, 陝西省西安, 西安薬市
入手年月日1993/08/06
蒐集者難波恒雄, 他
TMPW No13598

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.341574
108.93976999999995
入手先情報
中華人民共和国,陝西省西安
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名地黄, Dihuang, Rehmanniae Radix (JP18, CP2020), Rehmannia Root (JP18, CP2020)
生薬異名乾地黄, 懐慶地黄, 生地黄, 生地
生薬画像
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原植物名Rehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino1 or Rehmannia glutinosa Liboschitz, アカヤジオウ1
原植物画像
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原植物科名Scrophulariaceae, ゴマノハグサ科
薬用部位肥大根
選品外皮が灰色で内部が紫黒色で味が甘く少し苦く,肥えた大きなものがよい(NI).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用涼血,補血,強壮,清熱薬として,吐血,煩渇及び精神不安などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱涼血薬
薬効生地黄:
[性味] 甘,寒.
[帰経] 心,肝、腎経
[効能] 清熱涼血,養陰生津.
[主治] 熱入営血,温毒発斑,吐血衄血,熱病傷陰,舌絡煩渇,津傷便秘,陰虚発熱,骨蒸労熱,内熱消渇に用いる.
成分情報脂質 Lipids
(*C1):
Cerebroside, Jio-cerebroside

糖質 Sugar
(*C1):
Manninotriose, Verbascose

単糖類 Monosaccharides
(*C1):
D-Mannitol, D-Glucose, D-Fructose, D-Galactose

少糖類 Oligosaccharides
(*C1):
Raffinose, Stachyose, Sucrose

モノテルペノイド Monoterpenoids
Iridoids:
(*C1):
Catalpol, Aucubin, Rehmannioside A, Rehmannioside B, Rehmannioside C, Rehmannioside D, Rehmaionoside A, Rehmaionoside B, Rehmaionoside C, Rehmaionoside D, Melittoside, Leonuride

カロテノイド及びビタミンA Carotenoids & Vitamin A
(*C2):
Vitamin A

ステロール Sterols
(*C1):
Sitosterol

フェノール系化合物 Phenol derivatives
(*C1):
Acteoside

アミノ酸 Amino acids
(*C2):
Arginine

その他 Other
(*C2):
鉄 [Fe]

成分 構造式


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薬理作用血糖降下,強心,血圧上昇,利尿(エキス).瀉下,利尿(catalpol).
DNA配列 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症発熱, 口渇, 便秘, 咽痛, 吐血, 鼻出血, 血尿, 血便, 不正性器出血, 出血, 皮下出血, 多飲
方剤痿証方, 温清飲, 益元湯, 益気養栄湯, 黄耆別甲湯, 黄土湯, 黄連消毒飲, 加減涼膈散, 葛根紅花湯, 加味温胆湯, 加味犀角地黄湯, 加味四物湯, 加味逍遥散合四物湯, 加味八脉散, 加味八仙湯, 甘露飲, 桔梗湯[外台], 亀板湯, 芎帰膠艾湯, 芎帰調血飲, 荊芥連翹湯[一貫堂], 桂枝五物湯, 桂枝桃仁湯, 牛車腎気丸, 五物大黄湯, 五淋散, 犀角地黄湯, 柴胡清肝散, 柴胡疎肝湯, 柴胡養栄湯, 三物黄芩湯, 滋陰降火湯, 四陰煎, 滋腎通耳湯, 滋腎明目湯(腎気明目湯), 七賢散, 七物降下湯, 四物湯, 瀉胃湯, 瀉胃湯, 十全大補湯, 十味剉散, 潤腸湯, 生地黄湯, 正心湯, 消風散, 舒筋立安散, 腎気明目湯, 清胃瀉火湯, 生津湯, 清燥養栄湯, 清熱補血湯, 清涼飲, 洗肝明目湯, 疎経活血湯, 大防風湯, 治酒査鼻方, 猪苓湯合四物湯, 当帰飲子, 当帰六黄湯, 独活葛根湯, 独活寄生湯, 人参養栄湯 [局方], 麦門冬飲子, 八味丸合人参湯, 八味地黄丸, 八珍湯, 百合固金湯, 茯苓補心湯, 補陰湯, 防已地黄湯, 奔豚湯 [深師], 蔓荊子散, 龍胆瀉肝湯 [薛氏], 龍胆瀉肝湯 [一貫堂], 連珠飲, 六味地黄丸
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 実熱吐血: 吐血口渇て水を飲事好み、或は咽痛、燥煩(もがきさわぎ)、大便かたく、或は閉て通ぜず、小便の色赤くして熱く、或は頭痛する者は実熱吐血とするなり
【用法】大黄一匁末となし、生地黄の絞汁一合許水を五勺(しゃく)許沸煮汁を服す <中巻5丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-2. 衂血
: 鼻の孔(あな)より血出るなり
【疾患注釈】人卒に鼻孔中より血出て數升(すうしょう)に至る者あり、或は湧が如く出るあり、或は點滴(ほたほたと)出るあり、或は鮮血、或は敗絮(ふるわた)如くかたまりたるあり 
【用法】衂血過多出て、昏迷気つかれたるは、生地黄搗て汁を取、連(つづけて)飲べし、若汁を取て遅ば、其侭(そのまま)喫(くらい)汁を呷(すい)、且其滓を鼻内へ填塞(つめふさ)ぐべし、若生地黄無き所にては、薬舗の生地黄[薬舗の地黄は干たる物にて生の地黄にはあらず]を用ゆべし <中巻17丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-7. 搶食風
: 人飲食するとき、忽然(たちまち)口中に大拇頭(おおゆびのかしら)或は小指の大(おおきさ)、或は大豆小豆の大さに腫起り、其色黒くして物を呑事ならず、搶食風と云 
【用法】急に指の頭にて黒色に腫起きたる所を抓破(かきやぶ)りて、血を出すべし、黒血出ば生地黄一味、多少に拘(かかわら)ず濃煎じて服すべし、何にても鳥の羽のくきの端を削りて、尖たる処にて刺破る最よし <中巻30丁>

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-6. 目睛突出
: 目玉がとび出る
【疾患注釈】人極て重き物を拏(むり)力いだして提拏(ひきさげ)、又は他人につよくうたれて一眼或は雙眼(りょうめ)ともに突出ることあり、急に手巾(てぬぐい)様の物を水又つばきにて濕(うるお)し、其目睛(めだま)を盛旋轉(うけころがし)、目系(めはりいと)の乱(ここら)ぬ様にして納入るべし、扨て(さて)猶(なお)又濕巾(ぬれてぬぐい)にて其上を裹住(つつみとどめ)て、三日の間開くべからず、若し早く裹たる巾を觧(とけ)ば、眼は旧(もと)の如く成ても、風寒に遇ば常に痛を発(おこす)ことある者なり
【用法】生の地黄を搗て綿に裹(つつみ)、目睛(めたま)のうえにつけ、萬能膏を紙にのべ、其上に張つけ置べし <中巻69丁>

5. 諸物入九竅: 諸物が身体の竅に入る類
└ 5-7. 諸物入肉
: 棘が刺さる
【疾患注釈】竹木刺咽刺: 竹又は木の刺(とげ)たちたる
【用法】生地黄嚼(かみ)、爛して罨(つく)べし <下巻35丁>

7. 婦人産前急証: 妊婦の産前に関する急病
└ 7-2. 胎漏
: 産門からの出血
【疾患注釈】懐妊の婦人、卒(にわか)に産門より血下る事あり 若(もし)房事(ぼうじ)を犯て血下るを、真胎漏と名づく、總(すべ)て此証は腹痛なし、急に理(じ)せざれば胎を堕(おとす)に至べし、尿孔より血下るは、又別なり 
【用法】生地黄末にして一匁酒にて用ゆべし <下巻64丁>

10. 小児急証: 小児の急病
└ 10-8. 走馬牙疳
: 歯茎がただれ、歯が落ちる
【疾患注釈】齒齦(はぐき)損爛(くずれただれ)、或は腫紫黒色(くろむらさきいろ)に成、齒縫(はのはえぎわ)より鮮血出、口内臭気あり、毒深(つよき)は臭気も亦つよし 身に熱あり、甚しきは齒落、唇鼻顋(えら)頬までも攻蝕(かけとれ)て脱去(おちる)に至る、遅ときは死に至る 
おおよそ疱瘡麻疹(ほうそうはしか)、或は熱病時毒等患いたる後、息臭、口中臭気あるは、其毒消鮮せさるなれば早く良醫(よきいしゃ)を迎(よび)て療理を請べし、延握(のびのびに)すれば此病となる、可恐(おそるべし) 
【用法】大黄青黛乾地黄、刻て煎じ服す、或は末となし、白湯にて調(ととの)え服す、又よし <下巻94丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬熟地黄,鮮地黄(「備考」参照)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 63-64.
C2) 生薬概論, p229.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬 pp. 91-92..
備考日本ではアカヤジオウに由来する地黄はほとんど市場性がない.奈良県でわずかに系統保存のための栽培が行われている.フクチヤマ1号(カイケイジオウ×アカヤジオウ)が開発されている.中国ではカイケイジオウの新鮮な根を鮮地黄,乾燥したものを生地黄(日本でいう乾地黄),蒸して乾燥したものを熟地黄と称す.熟地黄は黄酒(紹興酒など)を用いるかまたはそのまま蒸し器で蒸し,その後日光で乾燥する.「蒸す-乾燥」の操作を9回繰り返す.乾地黄,生地黄は清熱涼血薬として熱証に用い,熟地黄は補血薬として虚寒証に用いる.
更新日2021/09/27