資料館生薬データベース
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学術情報データベース
一般生薬名 | 桑椹, Sangshen, Mori Fructus (CP2020), Mulberry Fruit (CP2020) | |||||
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原植物名 | Morus alba Linn., マグワ(トウグワ, シログワ, カラヤマグワ) | |||||
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原植物科名 | Moraceae, クワ科 | |||||
薬用部位 | 成熟果実(集合果) | |||||
公定書 | 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 強壮,鎮痛薬として煩躁失眠,耳聾,目昏,腸枯便秘,腰痛膝弱,筋骨不利などに応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 補陰薬 | ||||
薬効 | [性味] 甘、酸,寒. [帰経] 心、肝、腎経. [効能] 滋陰補血,生津潤燥. [主治] 肝腎陰虚,眩暈耳鳴,心悸失眠,鬚発早白(若白髪),津傷口渇,内熱消渇,腸燥便秘に用いる. | |||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): 有機酸 / organic acids 糖質 Sugar (*C1): 糖類 / sugar 単糖類 Monosaccharides (*C1): Vitamin C 0.0019% カロテノイド及びビタミンA Carotenoids & Vitamin A (*C1): Carotene 0.00001% ピリジンアルカロイド Pyridine alkaloids (*C1): Nicotinic acid 0.0009% プテリジン誘導体 Pteridine derivatives (*C1): Vitamin B2 0.00006% 含硫アルカロイド及びその他の化合物 Sulfur containing alkaloids (*C1): Vitamin B1 0.00003% | |||||
薬理作用 | 未詳. | |||||
DNA配列 | AB038183, AF345327, D86319, L01933, L24398 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | めまい, 耳鳴り, 動悸, 不眠, 便秘, 腰痛, 口渇 | |||||
方剤 | 民間薬とされる | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-3. 中酒毒: 酒、油、塩の毒にあたる 【疾患注釈】酒の毒に中(あたり)たる 【用法】桑椹(くわのみ)を喫(くらい)てよし <下巻52丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
同類生薬 | 桑白皮,桑葉 | |||||
参考文献 | CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p 320. L1) 官準 広恵済急方. L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2). L3) 新訂 和漢薬. | |||||
備考 | 「桑(クワ)」という名前は総称名で現在約10種が知られている. 中国では マグワ Morus alba のほか,シマグワ M. australis Poir. (鶏桑) や モウコグワ M. mongolica C.K. Schneid. (蒙桑) の果実が市場品中に混入される可能性もある. M. alba は古く奈良時代以前に日本に渡来し育蚕用に栽培されてきたが,日本に自生する ヤマグワ M. bombycis Koidz. もまた同様の目的で栽培される.日本産桑椹はほとんど市販されない. 桑椹には肝,腎を補益し,陰血を養う効がある.桑椹は能く養血去風の作用があり,酒に浸して服用すると善く風熱を理すとされる.低血圧症,不眠症には桑椹酒を飲用するのがよい. | |||||
更新日 | 2023/08/02 | |||||