資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
23.4800751
120.44911130000003
入手先情報
台湾,嘉義市
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 烏梅, Wumei, Mume Fructus (Non-JPS2022, CP2020), Processed Mume (Non-JPS2022), Smoked Plum (CP2020) | |||||
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生薬画像 |
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原植物名 | Prunus mume Siebold et Zuccarini , ウメ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Rosaceae, バラ科 | |||||
薬用部位 | 未熟果実の燻製 | |||||
選品 | 真黒で,果肉が厚く酸味の強いものが良品(TN). | |||||
公定書 | 局外(2022),薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 清涼性収斂薬として,鎮咳,止瀉,去痰,鎮嘔,解熱に応用する.駆虫薬にもする. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 収渋薬 | ||||
薬効 | [性味] 酸、渋,平. [帰経] 肝、脾、肺、大腸経. [効能] 斂肺,渋腸,生津,安蛔. [主治] 肺虚久咳,久瀉久痢,虚熱消渇,蛔厥, 嘔吐,腹痛に用いる. | |||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): Succinic acid, Citric acid, Malric acid, Tartaric acid, Ceryl alcohol トリテルペノイド Triterpenoids (*C1): Oleanolic acid ステロール Sterols (*C1): Sitosterol 青酸化合物 Cyanogenic compounds (*C1): Amygdalin(未熟種子/unripe fruit) | |||||
薬理作用 | 抗菌作用(真菌),消化液分泌促進. | |||||
DNA配列 | AF179496, AF179497, AF185616 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 咳嗽, 下痢, 回虫, 血尿, 不正性器出血, 口渇, 食欲不振 | |||||
方剤 | 加減小柴胡湯, 加減八物湯, 杏蘇散, 潤肺湯, 秦艽別甲湯, 椒梅湯, 椒梅瀉心湯, 清中安蛔湯, 茯苓補心湯, 理中安蛔湯 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | <烏梅> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-9. 心腹卒痛: 心腹(むねはら)突然痛くなる 蟲痛: 心腹(むねはら)痛み、時(ときどき)作(おこ)り、時(ときどき)止(やみ)、痛止(いたみやみたるときには能(よく)食(しょく)し、痛発(いたみおこり)たるときは口中に冷唾たまり或は清(すみたる)水を吐き、或は涎沫(よだれあわ)を吐て面青黄、或は白して口唇赤は蟲痛なり 【用法】鳥梅多少に拘(かかわ)らず、煎汁を服すべし <中巻32丁> <梅実> 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-15. 血厥: 突然うつ状態になり、動かなくなる 婦人に多い 【疾患注釈】又は鬱冒という 人平居疾なし、たちまち死人のごとくにて動揺(はたら)かず、黙りて人をしらず、婦人に尤もこの証多し 【用法】梅の実の熟したる肉を口中へすり入るべし 梅実のなき時は、塩梅(うめぼし)の肉にてもよし <上巻73丁> 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-19. 醉舩: 船酔い、轎(かご)酔い、山に酔う └ 船醉: 人船に乗て眩暈、或は嘔吐、或は瀉(くだし)、頭痛、煩悶(もがきもだ)える事あり 【用法】梅肉(うめぼし)を含てよし <上巻79丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-20. 卒然牙開緊急: 突然口が開かなくなる 【疾患注釈】人外(ほか)は無病にして、惟卒に口をひらく事ならざるあり 【用法】鹽梅(梅干し)一二箇、核を取り、牙歯に擦塗て口開くべし、若し開て閉ざるは、再鹽梅を牙に擦て、口の開合(ひらきあう)様子を候(うかがい)て塗ることを停(とどむ)べし <中巻50丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 254-256. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | ウメは古い時代に日本へ伝えられ,民間的に多くの疾患に用いられてきた.その薬物利用は4大別できる. (1)梅干 (2)青梅および梅の種子 (3)花および樹皮 (4)梅酢. | |||||
更新日 | 2022/07/19 | |||||