資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 蒼耳子, Cang'erzi, Xanthii Fructus (Non-JPS2022, CP2020), Cocklebur Fruit (Non-JPS2022), Siberian Cocklebur Fruit (CP2020) | |||||
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生薬画像 |
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原植物名 | Xanthium strumarium Linn. subsp. sibiricum Greuter1 (Xanthium sibiricum Patrin ex Widder), Xanthium strumarium Linn.2, Xanthium orientale Linn.3, Xanthium orientale Linn. subsp. italicum Greuter4, オナモミ1, マルバオナモミ2, オオオナモミ3, イガオナモミ4, またはそれらの種間雑種 | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Compositae, キク科 | |||||
薬用部位 | 成熟果実 | |||||
公定書 | 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 解熱,発汗,鎮痙薬として,風寒頭痛,鼻炎,蓄膿,リウマチ,四肢拘攣などに応用し,またこれを搾った油は疥癬などの皮膚そう痒に用いる. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 解表薬 | ||||
薬効 | [性味] 辛、苦,温;有毒. [帰経] 肺経. [効能] 散風寒,通鼻竅,去風湿. [主治] 風寒頭痛,鼻塞流涕,鼻塞,鼻渊,風疹痛痒,湿痺拘攣に用いる. | |||||
成分情報 | セスキテルペノイド Sesquiterpenoids X. pensylvanicum (*C1): xanthinin その他 Others X. strumarium (*C1): サポニン,アルカロイドを含むといわれるが,詳細不明 Saponins and alkaloids are said to be contained, but not specified. | |||||
薬理作用 | 未詳. | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 頭痛, 蓄膿症, 慢性副鼻腔炎, 鼻閉, 鼻汁, 関節痛, リウマチ, ひきつり, 掻痒, 風疹, 疥癬 | |||||
方剤 | 希有処方に配合 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-11. 疔毒昏憒: 疔の毒により気を失う 【疾患注釈】凡人平居無事にして、暴(にわか)に死る者あり、何故なる事をしるべからざるは、撚紙(こより)に火を點(とも)し死人の遍身(そうみ)を見るべし、若(もし)小瘡(ちいさいできもの)あらば、是疔毒内に入たるなり 面部等の顯(あらわれ)たる所に生たるは、見易き故に知易し、身體手脚(からだてあし)の隠たる所に生じたるは見えがたきゆえ知かたし、故に往々見誤る事あり、又は初発に憎寒壮(さむけつよく)熱ありて、傷寒と會(こころえ)て療理し、救わざるに至る物あり、此証急に救わざれば半日に死す、死て後其屍(そのしかばね)に紫黒の点あるべし、疔毒なり、故に此証緩(ゆるやか)にすべからず 【用法】 ・ 蒼耳一握り生姜三匁一つに搗きつぶして泥のごとくし、生頭酒(きざけ)一椀を入れてよくまぜて絞り、かすをとって燗酒にして服し、汗大いに出づるをよしとす ・ 緑豆と野菊花を搗きまぜて熱酒に入れ酔うほど飲むべし、疔瘡へは、蒼耳の根苗茎葉共に焼き灰となし、醋あるいは米の研水、あるいは藍の汁に混ぜ、疔の上に塗るべし、毒の根い出て癒ゆ <上巻50丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-10. 諸蟲咬傷: 諸々の虫に刺される/咬まれる 【疾患注釈】蜂蠍螫傷: 蜂やサソリに螫傷(さしやぶら)れる 【用法】蒼耳を揉んで貼べし <中巻75丁> | |||||
広恵済急方の植物画像 |
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関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. (初収載) CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 250-252. L1) 官準 広恵済急方. L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 222, 223. L3) 新訂 和漢薬. | |||||
備考 | 『中華人民共和国薬典』では Xanthium sibiricum Patr. (正しくは X. sibiricum Patrin ex Widder)が規定される.大井次三郎著『日本植物誌』ではこの学名を オナモミ X. strumarium L. の異名とする.日本産蒼耳子の中には オオオナモミ X. canadense Mill. (= X. occidentale Bertol.) の果実がある.近年北米から帰化した本種が西日本一帯に多くなり,従来の蒼耳子の代用品として出まわっているが,品質はよくない. | |||||
更新日 | 2022/10/25 | |||||