資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称あかね根
正式名称茜草
日本語読みせんそう, Sensō
現地読みQiangen
ラテン名Rubiae Radix et Rhizoma (CP)
英語名Indian Madder Root (CP)
原植物名Rubia cordifolia Linn.1 or Rubia akane Nakai2, アカミノアカネ1 または アカネ2
原植物科名Rubiaceae, アカネ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
産地情報中華人民共和国
入手先情報日本, 東京都, ㈱ウチダ和漢薬
入手年月日2009/7/24
蒐集者伏見裕利
備考Lot.No.79C1501
TMPW No26531

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
中華人民共和国
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
35.6894875
139.69170639999993
入手先情報
日本,東京都
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名茜草, Qiancao, Rubiae Radix et Rhizoma (CP2020), Rubiae Radix, Indian Madder Root (CP2020)
生薬画像
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原植物名Rubia cordifolia L.1, Rubia akane Nakai2, アカミノアカネ1,アカネ2
原植物科名Rubiaceae, アカネ科
薬用部位
公定書薬典(2020)
臨床応用浄血,止血,通経薬として,吐血,便血,尿血,経血不順などに応用する.その他染料としての用途が多い.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類止血薬
薬効[性味] 苦,寒.
[帰経] 肝経.
[効能] 涼血,去瘀,止血,通経.
[主治] 吐血,衄血,崩漏,外傷出血,瘀阻経閉,関節痺痛,打撲腫痛に用いる.
成分情報アントラキノン Anthraquinones
(*C1):
Alizarin, Rubierythric acid (= alizarin-2-primeveroside), Purpurin, Xanthopurpurin, Munjistin, Pseudopurpurin

成分 構造式

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薬理作用茜草の温浸液は蛙の足蹼膜(みずかき)血管を拡張させ,また家兎の血液凝固時間をやや短縮さすから,軽度の止血作用がある.またぶどう状球菌に対して抑制作用が認められる.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症鼻出血, 吐血, 血便, 不正性器出血, 出血性下痢, 外傷出血, 月経痛, 無月経, 悪露の停滞, 打撲外傷
方剤希有処方に配合
広恵済急方(日本古典) 

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2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 中暑吐血: 夏炎熱の節、旅行などして終(つい)に暑毒(しょき)に中(あた)りて吐血する者あり、其証気怯(そのしょうきよわく)、體倦(からだつかれ)、息微かに或は熱し渇つよく、煩悶(いきれもだえ)て吐血するあり おおよそ何れの吐血にても暴(にわか)に血を吐て湧が如くなる者、或は一口二口よりして一二合、漸々(ぜんぜん)に一升より數斗に至り、気血脱て危(あやうき)ことしばしのまあり、此際(このきわ)に至りては、何れの証にても下に載る所の通理方を用ゆべし 
【用法】茜草の根干したるものは末にして、二匁を服す、生なるは水煎服す(みずにせんじてふくす) <中巻8丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 133-134.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 354, 355.
L3) 新訂 和漢薬
備考江蘇省鎮江,南京などの地区で「土茜草」と称するものは,アカネ科/Rubiaceaeの Galium verum L. (カワラマツバの類,蓬子采) の根である.土茜草は『救荒本草』にその嫩苗,種子を救荒食としているのみで,他の本草書には見られない.
更新日2022/01/26