資料館生薬データベース
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。
37.87059
112.54887899999994
産地情報
中華人民共和国,山西省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
36.3418112
140.4467935
入手先情報
日本,茨城県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 桃仁, Taoren, Persicae Semen (JP18, CP2020), Peach Kernel (JP18), Peach Seed (CP2020) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
生薬異名 | 小桃仁, 大扁桃仁, 大桃仁 | |||||
生薬画像 |
| |||||
原植物名 | Prunus persica Batsch1, Prunus persica Batsch var. davidiana Maximowicz2 (= P. davidiana (Carr.) Franch.), モモ1, ノモモ2 | |||||
原植物画像 |
| |||||
原植物科名 | Rosaceae, バラ科 | |||||
薬用部位 | 成熟した種子 | |||||
選品 | よく肥大し,外皮が褐色,内部が白色を呈するものが良い.一般に外皮を除いたものを良品とする(TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 消炎性駆瘀血薬として,下腹部の満痛,腹部の血液の停滞,月経不順などに応用される.また民間では桃葉を腹痛,下痢に多く用いる. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 活血去瘀薬 | ||||
薬効 | [性味] 苦、甘,平. [帰経] 心、肝、大腸経. [効能] 活血去瘀,潤腸通便,止咳平喘. [主治] 経閉痛経,癥瘕痞塊,肺癰腸癰,打撲損傷,腸燥便秘,咳嗽気喘に用いる. | |||||
成分情報 | 脂質 Lipids (*C1): Oleic acid, Palmitic acid, Stearic acid のグリセライド [glyceride] トリテルペノイド Triterpenoids (*C2): 24-Methylenecycloartanol, Δ7-Avenasterol, Citrostadienol ペプチド Peptide (*C1): Emulsin 青酸化合物 Cyanogenic compounds (*C1): Amygdalin (*C2): Prunasin | |||||
成分 構造式 |
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。 | |||||
薬理作用 | 皮膚温上昇,抗アレルギー(水エキス,アルコールエキス) | |||||
DNA配列 | AF179562, L28749; 伝統医薬データベース. | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 産後瘀阻, 下腹痛, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 虫垂炎, 便秘, 咳嗽 | |||||
方剤 | 葦茎湯, 葦茎合四順湯, 瓜子仁湯, 活血散瘀湯, 桂枝茯苓丸, 鶏鳴散 [千金], 牛膝散, 柴胡疎肝湯, 潤腸湯, 舒筋立安散, 秦艽防風湯, 折衝飲, 疎経活血湯, 大黄牡丹皮湯, 腸廱湯, 腸廱湯加芍薬, 桃核承気湯, 当帰鬚散, 桃仁湯, 謄龍湯, 破棺湯, 八味疝気方, 牡丹皮散, 薏苡仁湯 [外科正宗], 桃仁湯 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-9. 心腹卒痛: 心腹(むねはら)突然痛くなる └ 瘀血痛: 心痛(むねいたみ)、湯水を飲て嚥下(のみくだせ)ば、必吃逆(しゃっくり)をなすは瘀血(わるち)とす、腹痛一処(ひとところ)にて他所へいつまでも移ず、動かざるは瘀血(わるち)なり 【用法】桃仁二匁許(ばかり)煎じ服す <中巻35丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
同類生薬 | 杏仁 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 272-273. C2) 生薬学概論, pp 290-291. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | 大塚敬節先生は「桃仁,杏仁ともに消炎,解毒,鎮痛,滋潤の薬効があるが,杏仁は主に上焦に用い,即ち上半身の病いを治す.桃仁は主に下焦に用い,即ち下半身の病を治す.桃仁は行血で,杏仁は行気および水である」と論じている. | |||||
更新日 | 2021/09/27 | |||||