資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称ヤクモソウ [NIB-778]
正式名称益母草
日本語読みやくもそう, Yakumosō
現地読みYimucao
ラテン名Leonuri Herba (JP), (CP)
英語名Leonurus Herb (JP), Motherwort Herb (CP)
原植物名Leonurus sp.
原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類地上部
産地情報中華人民共和国, 浙江省
入手先情報日本, 茨城県, 国立研究開発法人医薬基盤健康栄養研究所
入手年月日2015/5/25
蒐集者小松かつ子
備考【厚生労働科学研究検討用試料】 [NIB-778] 刻み, 入手年: 2004.05, 送付日: 2015/05/25
TMPW No29716

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
30.274084
120.15507000000002
産地情報
中華人民共和国,浙江省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
36.3418112
140.4467935
入手先情報
日本,茨城県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名益母草, Yimucao, Leonuri Herba (JP18), (CP2020), Leonurus Herb (JP18), Motherwort Herb (CP2020)
生薬画像
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原植物名Leonurus japonicus Houttuyn1 or Leonurus sibiricus Linn.2, メハジキ1 or ホソバメハジキ2
原植物画像
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原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位地上部
選品なるべく青みを帯びた新しいものが良いとされる(NI).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用調経,利尿薬として,月経不順,月経痛,産後悪露不儘,産後の神経症,経前の腹痛などの婦人科疾患に応用する.また打撲症や急性腎小球性腎炎に対しても有効である.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類活血去瘀薬
薬効[性味] 苦、辛,微寒.
[帰経] 肝、心包、膀胱経.
[効能] 活血調経,利尿消腫,清熱解毒.
[主治] 月経不調,痛経経閉,悪露不尽,水腫尿少,瘡瘍腫毒に用いる.
成分情報フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Rutin

その他の含窒素化合物 Other nitrogen compounds
(*C1):
Leonurine, Leonurinine, Leonuridine, Stachydrine

成分 構造式

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薬理作用子宮収縮(leonurine, 水エキス),呼吸興奮作用,血液凝固促進作用(水エキス).
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症月経不順, 月経痛, 無月経, 産後瘀阻, 悪露の停滞, 不正性器出血, 難産, 残留胎盤, 高血圧症, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 急性腎炎, 浮腫, 尿量減少, 乳腺炎, 皮膚化膿症
方剤芎帰調血飲
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-11. 疔毒昏憒
: 疔の毒により気を失う
 └ 疔瘡: 疔瘡の状(かたち)初発(しょはつ)は僅に粟粒許(ばかり)の小瘡にして痛みなし、或は衣類其外何物にても物に触て、忽(たちまち)痛みを発するあり、或は惟微(ただすこし)痒を覺るに就(つき)て、抓破(かきやぶる)とひとしく、忽疼痛を発するあり、然しながら尋常(よのつね)の小瘡に比れば、四畔(ぐるり)の埃核(しこり)強し、紫色を帯、其邉(そのへん)麻(しび)れ、痛も常の小瘡と自異なり、其上悪寒、発熱、四肢沈重、心悸(むねわくつき)、頭疼(ずつう)、頭眩(めまい)等の証あり、此証種々の變態(へんたい)定りなし、疔の生する所も亦定なし、頭面耳鼻口目の邉并手足骨節の間、惣て肉薄き所生ずるものなり、急に理療せざれば、毒気内攻して死に至るなり 
【用法】益母草の葉搗きて塗るべし <上巻52丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-4. 小便血
: 小便に血下るなり
【疾患注釈】小便たちまちに鮮血(いろよき血)出づる事あり
【用法】益母草搗きて汁を取り、一合許(ばかり)服すべし <中巻22丁>

8. 臨産急証: 出産に関する急病
└ 8-1. 難産

【疾患注釈】臨産先子腸(さんせんとしてまずはらわた)出で後、其腸収(おさまら)ず 
【用法】益母草搗(つき)汁を煮て服す <下巻72丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
同類生薬茺蔚子
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 50-51.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 228, 229.
L3) 新訂 和漢薬
備考茺蔚子はメハジキまたはホソバメハジキの果実.地上部,果実ともに活血調経の妙薬で,産後の良薬である.
更新日2023/05/22