資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称益母草
正式名称益母草
日本語読みやくもそう, Yakumosō
現地読みYimucao
ラテン名Leonuri Herba (JP), (CP)
英語名Leonurus Herb (JP), Motherwort Herb (CP)
原植物名Leonurus japonicus Hout.1 or Leonurus sibiricus L.2, メハジキ1
原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類地上部
TMPW No3291

学術情報データベース

一般生薬名益母草, Yimucao, Leonuri Herba (JP18), (CP2020), Leonurus Herb (JP18), Motherwort Herb (CP2020)
生薬画像
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原植物名Leonurus japonicus Houttuyn1 or Leonurus sibiricus Linn.2, メハジキ1 or ホソバメハジキ2
原植物画像
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原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位地上部
選品なるべく青みを帯びた新しいものが良いとされる(NI).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用調経,利尿薬として,月経不順,月経痛,産後悪露不儘,産後の神経症,経前の腹痛などの婦人科疾患に応用する.また打撲症や急性腎小球性腎炎に対しても有効である.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類活血去瘀薬
薬効[性味] 苦、辛,微寒.
[帰経] 肝、心包、膀胱経.
[効能] 活血調経,利尿消腫,清熱解毒.
[主治] 月経不調,痛経経閉,悪露不尽,水腫尿少,瘡瘍腫毒に用いる.
成分情報フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Rutin

その他の含窒素化合物 Other nitrogen compounds
(*C1):
Leonurine, Leonurinine, Leonuridine, Stachydrine

成分 構造式

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薬理作用子宮収縮(leonurine, 水エキス),呼吸興奮作用,血液凝固促進作用(水エキス).
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症月経不順, 月経痛, 無月経, 産後瘀阻, 悪露の停滞, 不正性器出血, 難産, 残留胎盤, 高血圧症, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 急性腎炎, 浮腫, 尿量減少, 乳腺炎, 皮膚化膿症
方剤芎帰調血飲
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-11. 疔毒昏憒
: 疔の毒により気を失う
 └ 疔瘡: 疔瘡の状(かたち)初発(しょはつ)は僅に粟粒許(ばかり)の小瘡にして痛みなし、或は衣類其外何物にても物に触て、忽(たちまち)痛みを発するあり、或は惟微(ただすこし)痒を覺るに就(つき)て、抓破(かきやぶる)とひとしく、忽疼痛を発するあり、然しながら尋常(よのつね)の小瘡に比れば、四畔(ぐるり)の埃核(しこり)強し、紫色を帯、其邉(そのへん)麻(しび)れ、痛も常の小瘡と自異なり、其上悪寒、発熱、四肢沈重、心悸(むねわくつき)、頭疼(ずつう)、頭眩(めまい)等の証あり、此証種々の變態(へんたい)定りなし、疔の生する所も亦定なし、頭面耳鼻口目の邉并手足骨節の間、惣て肉薄き所生ずるものなり、急に理療せざれば、毒気内攻して死に至るなり 
【用法】益母草の葉搗きて塗るべし <上巻52丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-4. 小便血
: 小便に血下るなり
【疾患注釈】小便たちまちに鮮血(いろよき血)出づる事あり
【用法】益母草搗きて汁を取り、一合許(ばかり)服すべし <中巻22丁>

8. 臨産急証: 出産に関する急病
└ 8-1. 難産

【疾患注釈】臨産先子腸(さんせんとしてまずはらわた)出で後、其腸収(おさまら)ず 
【用法】益母草搗(つき)汁を煮て服す <下巻72丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
同類生薬茺蔚子
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 50-51.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 228, 229.
L3) 新訂 和漢薬
備考茺蔚子はメハジキまたはホソバメハジキの果実.地上部,果実ともに活血調経の妙薬で,産後の良薬である.
更新日2023/05/22