資料館生薬データベース
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19.7633057
96.07851040000001
産地情報
ミャンマー連邦,ネピドー
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 胡麻 (ゴマ油), Huma, Sesami Semen (JP18), Sesami Semen Nigrum (CP2020), Sesame (JP18), Black Sesame (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 黒脂麻, 黒芝麻 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Sesamum indicum Linn., ゴマ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Pedaliaceae, ゴマ科 | |||||
薬用部位 | 種子 | |||||
選品 | 微黄色澄明の液体.0~-5℃で凝固する.臭いがないか,わずかに特異な臭いがある(TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 滋養強壮,粘滑,解毒薬として,虚弱体質,病後の回復,便秘などに応用する.また炎症,瘡癰などに外用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 補陰薬 | ||||
薬効 | [性味] 甘,平. [帰経] 肝、腎、大腸経. [効能] 補肝腎,益精血,潤腸燥. [主治] 精血欠虚,頭暈眼花,耳鳴耳聾,鬚髪早白,病後脱髪,腸燥便秘に用いる. | |||||
成分情報 | 脂肪酸 Fatty acids (*C1): Oleic acid, Linoleic acid, Palmitic acid, Stearic acid リグナンとネオリグナン Lignans & Neolignans (*C1): Sesamin, Sesamolin, Sesamol | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 未詳. | |||||
DNA配列 | AF067067, AF169853, AJ236041, L14408 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 病後の衰弱, 便秘, 頭のふらつき, 目がかすむ, 耳鳴り, しびれ | |||||
方剤 | 消風散 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-1. 中風: 気を失い半身・手脚きかず、目・口ゆがむ病態 閉証(実証)と脱証(虚証)の二証がある └ 閉証(実証)病状: 卒に倒れ、気を失い、人をしらず、歯を食いしめ、拳を握り、痰を吐くように喘息し、眼口歪み、半身不随、眼を見つめ、或は上目遣いでいるのは中風の閉証である 【疾患注釈】痰壅不省: 痰が塞がっていて正気ではない状態 【用法】ごまの油に生姜の絞り汁をたらして撹拌し、飲む <上巻24丁> 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-5. 痰厥: 痰が胸につまり気を失う 【疾患注釈】此病は中気(卒に気を失い、歯を食いしばり、目をにらみつけ、且つその身冷えて咽に痰の聲なし)と同じ ただはじめに眩暈ありて、卒に倒れ聲出ず、咽に痰の聲ありて、潮の湧くがごとく咽につまり、歯をくいしめ、目を見つめ息荒し 【用法】香油(ごまあぶら)一盞(はい)を喉中へ灌入べし、須曳(しばらくのあいだ)に痰涎を逐出(おいだ)して癒 <上巻26丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-3. 擦壊: 擦り傷 【疾患注釈】蹴傷(けやぶり)、或は手足、或は面の皮肉を擦壊たる 【用法】青木の葉を醋にて煮、數沸(すどわか)し、麻油(ごまあぶら)少許を滴入て、其葉取出し、傷處に貼(はりつ)くべし <中巻60丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-4. 趺撲、堕落、靨倒、閃挫、落馬: うちうたれ、高き所より落ち、おし倒され、挫き、落馬する 【用法】おおよそ靨打(おしうたれ)れて気絶したるは、其人をして僧の坐禅するが如くに坐(すわ)らしめ、一人は其頭髪を将(もち)て控張(ひきはり)て、半夏の末を鼻孔の中に吹き入るべし、猪牙、皀莢の末、或は胡椒の末を吹きいるも亦よし、嚏(くさめ)をして活却(いきふくかえ)さば、生姜の絞汁に香油(ごまのあぶら)を拌匂(かきまぜ)て灌(のましむ)べし <中巻61丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-7. 湯盪火焼: 火傷の類 【疾患注釈】湯火にて焼(やけ)どせるなり おおよそ湯火傷、冷水を淋(そそぐ)べからず、一旦は痛止むに似れども、火毒内攻して大(おおい)に害あり 【用法】生の胡麻を杵(つき)細(こまか)にして、厚く封(つけ)てよし <中巻69丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-9. 人咬傷 (ひとかみやぶらるる): 人に咬まれる 【疾患注釈】おおよそ人に咬まれたるも、亦大に害をなすものなり、病人は殊に害甚だし、若し咬傷(かみやぶら)れなば、速(すみやか)に薬理すべし 【用法】 ・ 龜の甲を焼て灰となし、香油(ごまのあぶら)に匂(まぜ)て付けてよし、龜の代に鼈の甲もよし <中巻73丁> ・ 熱人屎(ひとのしょうべん)にてよくよく傷處を洗い、其あとへ生栗子を嚼(かみ)て、咬処(かみたるところ)に敷貼(ぬりつけ)てよし、痛強きは、麻油(ごまあぶら)を紙撚(こより)に塗て火を點(ひをつけ)、焔(ほのお)にて薫(ふすべ)てよし 又は人の乾糞を胡桃殻を割て半片につめて咬(かまれたる)所に覆置て、殻の上より艾にて灸すべし、痛ざるに至て止む <中巻73丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-10. 諸蟲咬傷: 諸々の虫に刺される/咬まれる └ 蛟豹脚刺: 蚊は夜出て人をさす、豹脚(やぶか)はひる出脚斑なり 【用法】刀豆の葉を揉て、其處(ところ)に貼べし、又樟脳、焔硝を香油に和(まぜ)て傷所に塗べし、又熱湯に漬(ひたす)べし、痛痒即止(やむ) <中巻79丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-11. 諸獣囓傷: 獣に噛まれる └ 瘈狗囓: 瘈(やまい)犬に囓まれたる 【用法】總(すべ)てやまい狗に囓まれたる人、嚴しく禁忌を守るべし 其法毎日灸する時風を避くべし、風瘡口(きずぐち)より入れば、變じて急症となる、慎むべし、扨次の食品を謹て喫(くらう)べからず 赤小豆、蕎麦は三年間食すべからず 胡麻、麻人(あさのみ)、索麪(そうめん)、芋、魚類川魚類最も忌むべし 油あげの類、一切酢の物、青梅わけてあしし(以上、百日の間食うべからず)、酒(一年間飲べからず)、犬肉(終身食すべからず) <中巻91丁> 5. 諸物入九竅: 諸物が身体の竅に入る類 └ 5-2. 諸物入耳中: 諸物耳に入る 【疾患注釈】蚰蜒(げじげじ)、蜈蚣耳に入たる 【用法】胡麻を熬(いり)てちゃぶくろの中に貯(いれ)て枕となすときは、蟲其香を聞て自ら出 <下巻20丁> 5. 諸物入九竅: 諸物が身体の竅に入る類 └ 5-3. 誤呑銅鉄物: 誤って銅(あかがね)、鉄(てつ)のものを呑む └ 誤呑銭并銅鉄物: 誤って銭ならびに銅(あかがね)、鉄(てつ)のものを呑む 【用法】葧臍(くろくわい)、蠶豆(そらまめ)と同く煮食よし、又生にて擦(すり)多食べし、香油に調(まぜ)服(のむ)最よし <下巻23丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-1. 中諸薬毒: 諸薬の毒にあたる └ 中附子烏頭毒: 附子烏頭の毒に中(あたり)たるなり 【用法】若(もし)吐て止(やま)ざるは、香油少許(ばかり)を灌飲(そそぎのま)しめてよし <下巻39丁> └ 中鉛粉毒: 鉛粉(とうのつち)の毒に中(あたり)たる 【用法】麻油に蜂蜜を和(まぜ)、飴糖(みずあめ)を加えて服す、毒即解す <下巻41丁> └ 中砒霜毒: 砒霜毒にあたるなり 砒毒に中(あたり)たる人には湯茶を興べからず、仰臥(あおむけ)すべからず 【用法】香油を其侭(そのまま)飲、吐(と)してよし <下巻41丁> └ 中野葛毒: 野葛の毒に中(あたり)たる 山野に有り、和名つたうるし、蔓草なり 其藤色(つるいろ)赤節高(あかくふしたか)く、節の所ごとに葉三つ、付て葛の葉に似て厚く光あり、節の間に花を開く 細にして黄なり、蔓を切ば汁出ず、人の身に付ば體(からだ)かぶれ痛痒(いたみかゆみ)をなし誤って食えば人を殺す 【用法】野葛の毒に中(あた)り、口開かざるものは、香油(ごまのあぶら)に人糞を和(まぜ)て飲べし <下巻42丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-2. 中諸穀菜毒: 穀類や野菜の毒にあたる └ 中諸野菜毒: 諸々の野菜毒に中(あた)りたる 【用法】香油を多飲てよし <下巻46丁> └ 中竹筍毒: 竹の子の毒に中(あた)れば、腹大(おおい)に緊満(きびしくはり)て、手を近づくべからず 【用法】急に蕎麦の殻を煮、汁を取、多く飲むべし、生姜、胡麻亦よく、毒を解す <下巻47丁> └ 中胡椒毒: 胡椒の毒に中(あたり)、むせて気絶んとする 【用法】香油(ごまのあぶら)を口中へ灌入べし <下巻47丁> └ 多食銀杏: 銀杏を多食して、小便閉て身腫 【用法】香油(ごまのあぶら)を多飲てよし <下巻47丁> └ 中菌蕈類毒: 菌蕈(きのこ)の類の毒にあたる 【用法】・ 香油(ごまのあぶら)を多飲てよし <下巻48丁> ・ 甘草を麻油(ごまのあぶら)に煎じ服すべし <下巻49丁> 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-4. 中魚介禽獣肉毒: 魚介、禽獣類の肉、他諸毒にあたる └ 中毒通療: ものにあたりおしなえて治す 【用法】香油(ごまのあぶら)を多飲てよし <下巻61丁> 8. 臨産急証: 出産に関する急病 └ 8-1. 難産 └ 盤腸産: 臨産先子腸(さんせんとしてまずはらわた)出で後、其腸収(おさまら)ず 【用法】太紙撚(ふといこより)を麻油(ごまのあぶら)に浸し、潤て燈(ひ)を点(つ)けて吹滅(ふきけし)、其烟(けむり)にて産母の鼻の孔を董(いぶす)べし、即収(おさま)る <下巻73丁> 10. 小児急証: 小児の急病 └ 10-5. 初生丹毒:新生児の丹毒 【疾患注釈】初生小兒(うまれたちのしょうに)遍身(そうみ)むらむらと赤くなることあり、是を丹毒とい(俗にはやくさと言)此毒腹に入ば死す 【用法】麻油を塗てよし <下巻88丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 278-279. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | 白胡麻と黒胡麻があるが,一般には黒胡麻が薬用にされる.種子から得た脂肪油がゴマ油. アーユルヴェーダでは各種の油薬(タイラ)の基剤として多用される. | |||||
更新日 | 2021/09/27 | |||||