資料館生薬データベース
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名 | 入手時名称 | 懐牛膝 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 牛膝 | |
| 日本語読み | かいごしつ, Kaigoshitsu | |
| 現地読み | Niuxi | |
| ラテン名 | Achyranthis Bidentatae Radix (CP) | |
| 英語名 | Two-toothed Achyranthes Root (CP) | |
| 原植物名 | Achyranthes bidentata Blume, イノコズチ (ヒカゲノイノコズチ） | |
| 原植物科名 | Amaranthaceae, ヒユ科 | |
| 薬用部位 | 分類 | 植物性生薬 | 細分類 | 根 |
| 入手先情報 | 中華人民共和国, 北京 , 北京医学院 | |
| 入手年月日 | 1981/03/02 | |
| TMPW No | 639 | |
首都、省都または行政区域代表地点（都道府県庁所在地など）を表示しています。
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
39.90419989999999
116.40739630000007
入手先情報
中華人民共和国,北京
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
| 一般生薬名 | 牛膝（中国産）, Niuxi, Achyranthis Radix (JP18), Achyranthis Bidentatae Radix (CP2020), Achyranthes Root (JP18), Two-toothed Achyranthes Root (CP2020) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 生薬異名 | 懐牛膝 | ||||||
| 生薬画像 |
| ||||||
| 原植物名 | Achyranthes bidentata Blume, Achyranthes fauriei H. Léveillé et Vaniot1, ヒナタイノコズチ1 | ||||||
| 原植物画像 |
| ||||||
| 原植物科名 | Amaranthaceae, ヒユ科 | ||||||
| 薬用部位 | 根 | ||||||
| 選品 | 淡黄色で，太くて長く，よく肥え充実しており柔軟なものが良品．中国産懐牛膝は良品 (TN)． | ||||||
| 公定書 | 日局18，薬典(2020) | ||||||
| 臨床応用 | 駆瘀血，通経，利尿，鎮痛薬として，月経不調，瘀血，腰膝や関節の疼痛，麻痺，水腫，小便不利に応用する． | ||||||
| 医学体系 | 中国医学 | ||||||
| 伝統医学的薬効 | 分類 | 活血去瘀薬 | |||||
| 薬効 | [性味] 苦、甘、酸，平． [帰経] 肝、腎経． [効能] 逐瘀通経，補肝腎，強筋骨，利尿通淋，引血下行． [主治] 経閉，痛経，腰膝酸痛，筋骨無力，淋無，水腫，頭痛，眩暈，牙痛，口瘡，吐血，衄血に用いる． | ||||||
| 成分情報 | トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins (*C1): Oleanolic acidをゲニンとするサポニン/ saponin, whose genin is Oleanolic acid ステロール Sterols (*C2): beta-sitosterol，stigamasterol 昆虫変態ホルモン Ecdysones & Phytoecdysones A. bidentata, A. longifolia (*C1): Ecdysterone, Inokosterone C. officinalis (*C1): Cyasterone その他 Others (*C2): K-Succinate，K-Oxalate，gamma-Aminobutyric acid | ||||||
| 成分 構造式 |     
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。 | ||||||
| 薬理作用 | 抗アレルギー，抗骨粗鬆． | ||||||
| DNA配列 | 伝統医薬データベース. | ||||||
| 証類本草（中国古典） |  ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||||
| 適応症 | 月経痛, 月経周期延長, 無月経, 腹腔内腫瘤, 難産, 残留胎盤, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 関節の腫脹・疼痛, 腰や膝がだるく無力, 腰痛, 水腫, 排尿痛, 排尿困難, 血尿, 鼻出血, 吐血, 喀血, 歯齦の腫脹疼痛, 口内炎, 歯齦出血, 頭痛, めまい, ふらつき | ||||||
| 方剤 | 安産湯, 痿証方, 加味四物湯, 加味八仙湯, 牛車腎気丸, 舒筋立安散, 折衝飲, 疎経活血湯, 大百中飲, 大防風湯, 独活寄生湯, 補陰湯 | ||||||
広恵済急方（日本古典） Tips！ | 8. 臨産急証: 出産に関する急病 └ 8-1. 難産 【疾患注釈】胞衣不下（えなおりざる）：胎盤が降りない 兒生下時（こうまれるとき）、看生人（かいほうにん）産母の胸前をしかと抱き、産婦も亦自分にて肚腹を緊（きびしく）抱くべし、胞衣下る 【用法】牛膝二匁、冬葵子一匁、水に煎じ服す ＜下巻74丁＞ | ||||||
| 関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||||
| 同類生薬 | 川牛膝，土牛膝，和牛膝 | ||||||
| 参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 27-29. C2) 生薬学概論，p312. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||||
| 備考 | - 川牛膝（Chuanniuxi, Cyathulae Radix）はヒユ科/Amaranthaceaeの Cyathula officinalis Kuan の根で四川省に野生または栽培される．『中華人民共和国薬典』(2020年版)に収載され，逐瘀通経，通利関節，利尿通淋薬として，経閉癥瘕，胞衣不下，関節痺痛，足痿筋れん，尿血血淋，跌朴損傷に応用する．川牛膝は天全牛膝，米心牛膝，雲牛膝，拐牛膝，甜牛膝などとも称される．地方的に多くのAchyranthes属植物が牛膝として利用される（土牛膝）． - 『日局18』ではゴシツ（牛膝）はAchyranthes bidentata または ヒナタイノコズチ A. fauriei の根であると記されている。栃木県や奈良県で栽培された牛膝を｢常陸牛膝｣，野生品を｢藪牛膝｣と称していた。現在これら日本産牛膝の生産はない。 植物学ではヒナタイノコズチはイノコズチ (ヒカゲノイノコズチ) A. bidentata (= A. japonica Nakai) の変種とされ，A. bidentata Blume var. tomentosa (Honda) H. Hara の学名が与えられている． | ||||||
| 更新日 | 2022/07/29 | ||||||
