資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称和牛膝
正式名称和牛膝
日本語読みわごしつ, Wagoshitsu
現地読みWagoshitsu
ラテン名Achyranthis Radix (JP)
英語名Achyranthes Root (JP)
原植物名Achyranthes fauriei Leveille et Vaniot, ヒナタイノコズチ
原植物科名Amaranthaceae, ヒユ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
産地情報日本
TMPW No652

学術情報データベース

一般生薬名牛膝(日本産), (Wa)Goshitsu, Achyranthis Radix (JP18), Achyranthes Root (JP18)
生薬異名常陸牛膝,薮牛膝
生薬画像
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原植物名Achyranthes fauriei H. Léveillé et Vaniot, ヒナタイノコズチ
原植物画像
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原植物科名Amaranthaceae, ヒユ科
薬用部位
選品淡黄色で,太くて長く,よく肥え充実しており柔軟なものが良品 (TN).
公定書日局18
臨床応用駆瘀血,通経,利尿,鎮痛薬として,月経不調,瘀血,腰膝や関節の疼痛,麻痺,小便不利に応用する.
医学体系中国医学
成分情報トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins
(*C1):
Oleanolic acidをゲニンとするサポニン/saponin, whose genin is Oeanolic acid

ステロール Sterols
(*C2):
beta-Sitosterol,Stigmasterwl

昆虫変態ホルモン Ecdysones & Phytoecdysones
A. fauriei (*C1):
Ecdysterone, Inokosterone, Epiecdysterone, Rubrosterone
A. japonicaA. longifolia (*C1):
Ecdysterone, Inokosterone

アミノ酸 Amino acids
(*C2):
gamma-Aminobutyric acid

その他 Others
(*C2):
K-Succinate,K-Oxalate

成分 構造式




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薬理作用抗アレルギー,抗骨粗鬆.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症月経痛, 月経周期延長, 無月経, 腹腔内腫瘤, 難産, 残留胎盤, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 関節の腫脹・疼痛, 腰や膝がだるく無力, 腰痛, 水腫, 排尿痛, 排尿困難, 血尿, 鼻出血, 吐血, 喀血, 歯齦の腫脹疼痛, 口内炎, 歯齦出血, 頭痛, めまい, ふらつき
方剤安産湯, 痿証方, 加味四物湯, 加味八仙湯, 牛車腎気丸, 舒筋立安散, 折衝飲, 疎経活血湯, 大百中飲, 大防風湯, 独活寄生湯, 補陰湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

8. 臨産急証: 出産に関する急病
└ 8-1. 難産

【疾患注釈】胞衣不下(えなおりざる):胎盤が降りない
兒生下時(こうまれるとき)、看生人(かいほうにん)産母の胸前をしかと抱き、産婦も亦自分にて肚腹を緊(きびしく)抱くべし、胞衣下る 
【用法】牛膝二匁、冬葵子一匁、水に煎じ服す <下巻74丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬牛膝 (懐牛膝),川牛膝,土牛膝
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 27-29.
C2) 生薬学概論,p312.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考『日局18』ではゴシツ(牛膝)はAchyranthes bidentata または ヒナタイノコズチ A. fauriei の根であると記されている。栃木県や奈良県で栽培された牛膝を「常陸牛膝」,野生品を「藪牛膝」と称していた。現在これら日本産牛膝の生産はない。
植物学ではヒナタイノコズチはイノコズチ (ヒカゲノイノコズチ) A. bidentata (= A. japonica Nakai) の変種とされ,A. bidentata Blume var. tomentosa (Honda) H. Hara の学名が与えられている.
更新日2021/09/27