資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称楊梅皮
正式名称楊梅皮
日本語読みようばいひ, Yōbaihi
現地読みYangmeipi
ラテン名Myricae Cortex (Non-JPS)
英語名Myrica Rubra Bark (Non-JPS)
原植物名Myrica rubra Sieb. et Zucc., ヤマモモ
原植物科名Myricaceae, ヤマモモ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類樹皮
入手先情報日本, 大阪府, 日本粉末薬品㈱
入手年月日1985/11/16
蒐集者難波恒雄
TMPW No8045

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名楊梅皮, Yangmeipi, Myricae Cortex (Non-JPS2022), Myrica Rubra Bark (Non-JPS2022)
生薬画像
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原植物名Myrica rubra Siebold et Zuccarini , ヤマモモ
原植物画像
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原植物科名Myricaceae, ヤマモモ科
薬用部位樹皮
公定書局外(2022)
臨床応用収斂,殺菌,殺虫,解毒薬として,下痢(内服),打撲傷,腫痛(外用)などに民間的に応用する.染料にもされる.
医学体系中国医学
成分情報フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Myricetin 1.5%, Myricitrin

タンニン Tannins
(*C1):
タンニン/tannin 約15%

成分 構造式

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薬理作用利尿,血管収縮作用(myricitrin, myricetin).
DNA配列AF119179, AF206967, L01934, U92857
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症下痢, 打撲外傷
方剤家庭薬製剤に配合
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-4. 趺撲、堕落、靨倒、閃挫、落馬
(うちうたれ、たかき所よりおち、おしたおされ、くじき、らくば)
 └ 諸閃肭、閃腰、打傷并手足損傷(もろもろひきくじき、こしちがえ、うちみまたてあしそんざし): 血出ずして痛(いたみ)推(ただ)其處の色、あるいは青、或は紫なる 
【用法】楊梅皮末となし紺屋糊におしませ、痛処に塗てよし <中巻64丁>

6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類
└ 6-1. 中諸薬毒
: 諸薬の毒にあたる
 └ 中砒霜毒: 砒毒に中(あたり)たる人には湯茶を興べからず、仰臥(あおむけ)すべからず
【用法】楊梅皮多少にかかわらず、水煎服すべし <下巻41丁>

6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類
└ 6-2. 中諸穀菜毒
: 穀類や野菜の毒にあたる
 └ 中蕎麥毒: 蕎麦の毒に中(あたり)たる
【用法】楊梅皮を末となし、白湯にて服すべし <下巻45丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
参考文献Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022.
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 157-158.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 659, 787.
L3) 新訂 和漢薬
備考アメリカ東北部産の Myrica cerifera L. の根皮は収斂,興奮薬として下痢などに用いられる. 
更新日2022/07/21