資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称側柏葉
正式名称側柏葉
日本語読みそくはくよう, Sokuhakuyō
現地読みCebaiye
ラテン名Platycladi Cacumen (CP), Thujae Orientalis Folium et Ramulus
英語名Chinese Arborvitae Twig and Leaf (CP)
原植物名Thuja orientalis L., コノテガシワ
原植物科名Cupressaceae, ヒノキ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類枝+葉
産地情報中華人民共和国
入手先情報中華人民共和国, 雲南省昆明
入手年月日1980/06/21
蒐集者難波恒雄
備考生薬学雑誌, 38(4), 327-333(1984).
TMPW No8064

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
中華人民共和国
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
24.880095
102.83289100000002
入手先情報
中華人民共和国,雲南省昆明
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名側柏葉, Cebaiye, Platycladi Cacumen (CP2020), Thujae Orientalis Folium et Ramulus, Chinese Arborvitae Twig and Leaf (CP2020)
生薬画像
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原植物名Thuja orientalis Linn. (= Platycladus orientalis (L.) Franco), コノテガシワ
原植物画像
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原植物科名Cupressaceae, ヒノキ科
薬用部位葉のついた枝
選品味が苦く,香気の高い青々とした新しいもの程良い(NI).
公定書薬典(2020)
臨床応用収斂,鎮痛,止血薬として,吐血,衂血,血便,血尿,血痢,崩漏等の失血症および風湿痺痛に応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類止血薬
薬効[性味] 苦、渋,寒.
[帰経] 肺、肝、脾経.
[効能] 涼血止血,化痰止咳,生発烏発.
[主治] 吐血,衄血,喀血,便血,崩漏下血,肺熱咳嗽,血熱脱発,須発早白(若白髪)に用いる.
成分情報脂肪酸 Fatty acids
Chamaecyparis obtusa (*C1):
estolide型臘成分(leaves)

その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
T. ovientalis (*C1):
Juniperic acid, Sabinic acid (leaves)

モノテルペノイド Monoterpenoids
Chamaecyparis obtusa (*C1):
alpha-Pinene, Limonene, d-Bornylacetate, d-Terpinylacetate (leaves)
T. occidentalis (*C1):
alpha-Pinene, l-Fenchone, alpha-Thujone (leaves)

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
Chamaecyparis obtusa (*C1):
Sesquiterpene-alchol, Hinokiic acid (leaves)

フラバノンとジヒドロフラボノール Flavanones & Dihydroflavonols
T. ovientalis (*C1):
Taxifolin (wood)

タンニン Tannins
T. ovientalis (*C1):
Tannin (wood)

成分 構造式


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薬理作用未詳.
DNA配列AF152208
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症吐血, 鼻血, 喀血, 血便, 血尿, 出血性下痢, 下血
方剤希有処方に配合
広恵済急方(日本古典) 

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2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 虚損吐血: 其人いつとなく気怯(きつかれ)、形色憔悴(けしきやつれ)或は胸懐鬱然(こころもちおもしろからず)、飲食ともに風味なく、腹は饑(へり)ながら食することは不欲(いや)にて、且物に驚き易く、夜快寝ざる等の証、其以前にありて後に忽吐血者あり、又は其以前に数度嘔吐の証、或いは度々泄瀉の証有たる後に卒然吐血、或いは下血事有者あり、是を虚損吐血とす、血の色鮮紅かるべし 
【用法】人参焙り、側栢葉焙り荊芥穂黒焼にして、等分何れも末となし、飛羅麪(うどんのとびこ)少許(すこしばかり)を入、新汲水(くみたてのみず)にて和(よく)匂(まぜ)て、稀糊(うすのり)の如くして服す <中巻3丁>

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-7. 湯盪火焼
: 火傷の類
【疾患注釈】湯火にて焼(やけ)どせるなり おおよそ湯火傷、冷水を淋(そそぐ)べからず、一旦は痛止むに似れども、火毒内攻して大(おおい)に害あり 
【用法】側栢葉実搗爛(つきつぶし)傳(つけ)てよし <中巻70丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 89-91.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 347, 525.
L3) 新訂 和漢薬.
備考側柏葉は輸入品がほとんどで,日本産側柏葉が出回ることは少ないが,しばしば ヒノキ Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.) Endlicher の枝葉が混入される.香港市場の側柏葉はマキ科/Podocarpaceaeの Podocarpus annamiensis N. E. Gray の葉を主とする.その他,ヒノキ科の Cupressus funebris Endlicher の枝葉も側柏葉として用いられるとされる.
更新日2021/09/28