資料館生薬データベース
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学術情報データベース
一般生薬名 | 牡蠣, Muli, Ostreae Testa (JP18), Ostreae Concha (CP2020) , Oyster Shell (JP18, CP2020) | |||||
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生薬画像 |
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原植物名 | Ostrea gigas Thunberg (= Crassostrea gigas Thunberg), カキ等(備考参照) | |||||
原植物科名 | Ostreidae, イタボガキ科 | |||||
薬用部位 | 左殻 | |||||
選品 | 新しいものが良品.灰色のものを鼠様(ネズミデ),白色のものを吉益様(ヨシマスデ)という (TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 制酸,止渇,止汗,鎮静薬として胃酸過多症,盗汗,夢精,瘰癧,精神不安定症などに応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 安神薬 | ||||
薬効 | [性味] 鹹,微寒. [帰経] 肝、胆、腎経. [効能] 重鎮安神,潜陽補陰,軟堅散結. [主治] 驚悸失眠,眩暈耳鳴,瘰癧痰核,癥瘕痞塊に用いる. | |||||
成分情報 | その他 Others (*C1): CaCO3, Ca3(PO4)2, Mg,Al塩, Fe2O3 | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | カキ肉:血糖下降(牡蠣身エキス),免疫増強作用(中性多糖類). 牡蠣:制酸,その他未詳. | |||||
DNA配列 | AF052067 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 驚きやすい, 焦躁, 不眠, 多夢, 動悸, ひきつり, 頭のふらつき, 頭痛, 耳鳴り, しびれ, 自汗, 盗汗, 精液漏れ, 不正性器出血, 月経過多, 帯下, 頚部リンパ節腫, 胃痛 | |||||
方剤 | 安中散, 緩痃湯, 救逆湯, 桂枝加龍骨牡蠣湯, 桂枝甘草龍骨牡蠣湯, 桂枝去芍薬加蜀漆龍骨牡蠣湯, 桂枝去芍薬加蜀漆龍骨牡蠣救逆湯, 柴胡加龍骨牡蠣湯, 柴胡桂枝乾姜湯, 紫根牡蠣湯, 瀉脾湯加龍骨牡蠣, 生津湯, 龍骨湯, 大桃花湯, 人参散, 牡蠣湯, 風引湯 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-11. 諸獣囓傷: 獣に噛まれる └ 鼠咬: 鼠に咬(かまれ)たる 【用法】牡蠣、石灰、黄栢の末三味等分にして、はこべの汁によくよく和(まぜ)て塗るべし <中巻86丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 312-313. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | その他,Ostrea rivularis Gould, イタボガキ O. denselamellosa L., コケゴロモ O. circumpicta P., イワガキ Crassostrea belcheri Sowerby,オハグロガキ Saxostrea mordax Gould,ケガキ S. echinata Quoy et Gaimard および カキツバタガキ Pretostrea imbricata Lamarck などの左殻. | |||||
更新日 | 2023/10/23 | |||||